コクド球団売却に動く!? 西武ライオンズの蹉跌
事態は想像を超えて、思わぬ方向へ進んでいるようです。
日本経済新聞11/6夕刊トップにタイトルの記事ですから、驚きました。前回、西武鉄道の自立をテーマとした記事で、鉄道側の事情での球団売却の可能性に言及いたしましたが、実際はコクドの方が球団売却に動いていたというわけですね。ま、西武鉄道にとっては、西武球場は乗客を集める集客装置として意味があるわけで、コクドも西武球場をフランチャイズとすることを条件にしての売却先探しだったようですから、西武鉄道の事情を汲んでいるわけですね。
しかしライブドアにも声かけてたとは。楽天イーグルスにヤフーホークス???でかつて電鉄リーグと呼ばれたパリーグが、今度はITリーグの様相を呈しているのが、時代の変化を映しているようで面白いところです。
半世紀にわたるライオンズファン^_^;の私ですが、思えばかつての黄金時代は石炭景気で業績好調だった西日本鉄道が、名監督や名選手をかき集めて実現したものといえるかと思います。
黒い霧事件で戦力ダウンしたときは、既に国のエネルギー政策が石炭から石油へシフトして、親会社の西日本鉄道の業績も下り坂の時代ですから、西鉄が球団を持ちきれずに太平洋クラブへ身売りしたのも無理からぬところです。その後クラウンライターを経て西武コクドグループが買い取り、西武ライオンズとなったわけですが、鉄道屋からゴルフ場屋、ライター屋を経て(実際は共に平和相互銀行が資金提供していたようですが)、鉄道屋とはいえリゾート開発に傾斜していた西武コクドグループへの譲渡は、それ自身が歴史に翻弄された結果といえるのかもしれません。
結局200~250億といわれる譲渡希望価格が高すぎて不調だったようですが、西武鉄度の管理ポスト行きで資金調達力が著しく低下した西武コクドグループとしては、聖域なきリストラにまい進するしか道がないということでしょう。
日本のプロ野球は、ライオンズの歴史を見ても、所詮はタニマチ経済に支えられていたということなんですね。そしてタニマチの旦那衆に仲間入りするには、旦那衆の中でも頭領格の御仁(読売のナベツネ)の覚えめでたい者に限るという暗黙のご了解の下、頭領を抱き込んで10球団1リーグ制を画策したグループが、謀をめぐらせて失敗し、タニマチを抜けたいと言っている構図と見ればわかりやすいですね。これは裏を返せばプロスポーツとしての興行的な自立とは程遠い姿といえます。
ま、私みたいに弱かった時代も離れなかったファンのいるライオンズですから^_^;、これぐらいのことでどうにかなるとは思っておりません。スポンサー企業が変わってもV2目指してがんばっていただきたいところです。
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