旅行貯金者の聖地はクマと出会う素敵なところ
奈良県上北山村に旅行貯金者あこがれの聖地があります。某レールウエーライター氏が広めた旅行貯金ですが、紀伊山地の奥深く、1962年完成の坂本ダムで水没を免れた8戸の住民のために残った東の川簡易郵便局がそうなんですが、既にわずかな住民も10年以上前に移転し、今は無人の集落に、旅行貯金取り扱いだけのために郵便局が残っていて、平日5日間住み込みの局長代行氏が常駐します。曰く「1週間人に会わないことも珍しくないが、クマやイノシシはよく局の前に来る」そうな。命がけのお仕事です^_^;。
国費で旅行貯金者のための局を維持するという酔狂な話ですが、果たしてこのような局が廃止になることが「地方の切捨て」になるんでしょうか。ユニバーサルサービスの実態とはかくなるものか腹が立ちます。民間金融機関がカバーできない過疎地を補完する機能は必要でしょう。そのことには同意しますが、そのために全国津々浦々郵便局が必要か? このあたりに議論のすり替えがあります。彼らが守るべきと言っているのは郵政ファミリーの利権なんです。
確かに過疎地では民間金融機関の窓口サービスが受けられないエリアがありますが、いまどきパソコンとブロードバンド回線があれば決済サービスは受けられます。テクノロジーの進化でケータイバンキングさえ夢ではありません。要はサービスの隙間を埋める補完機能があれば良いわけで、そのためのインフラ整備に知恵を出して公費を投入して「地方を切り捨てない」工夫が大事なのではないでしょうか。
この冗談みたいな無人地帯の簡易局、いっそクマさん相手にドングリ貯金でも始めては?
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