小田急新型ロマンスカープレス公開
TX「ワールドビジネスサテライト」で小田急電鉄の新型ロマンスカー50000系VSE車のお披露目のニュースが取り上げられました。
箱根観光は長期低落傾向が続き、ピーク時の86%の水準で横這いというのが現状ですが、箱根といえば長らく小田急グループと西武コクドグループが骨肉の争いを演じてきた地域でもあり、箱根観光の不振から顧客無視の抗争をやっている場合ではないということで、歴史的和解が成立し、バス停名称の統一や系列外の施設へのバス乗り入れ、企画キップの相互販売などなど、ゆっくりながら協調体制がとられてつつある中で、例の西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載問題が発覚するという間の悪さなんですが、小田急は改めて箱根観光の経営資源としての価値を再認識し、夢を売るロマンスカーでテコ入れを図ろうという原点回帰の姿勢を見せたわけです。
白い車体にオレンジ帯の明るい外装に空調機を床下架装して天井を高くして空間にゆとりを持たせ、背ずりを薄くしてスペース効率を高めた椅子と木目調の内装が相まって、ゆとりの空間を演出しています。HiSE10000系以来の前面展望室の復活も観光特急らしさを演出するもので、EXE30000系で小田急版ライナー列車になりかかったロマンスカー自体も原点回帰しているのが面白いですね。
しかし一方でHiSEでは観光バスに倣ったハイデッカー構造が、VSEでは一部ドアとホームの段差をなくしてバリアフリー対応をするなど、時代の流れを感じさせます。
11車体連接で編成定員358名、2編成で約35億円の投資となります。運行開始は来年3月の予定ということで、当面試運転で走り込みをすることになろうかと思いますが、かつてあこがれの存在だったロマンスカーの復活なるか、注目されます。
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Comments
こんばんは。私はこの情報を、昨夜のYahoo! Newsでその全容とともに知りました。
以前、自分のblogで「少年時代の憧れの列車」として3100形NSE車の記事を書き最後に「いつの時代も乗ってみたくなる憧れの列車」ということを今度登場する新型ロマンスカーに期待していたのですが、まさに期待に応えたともいうべき小田急ロマンスカーの王道を行くデザインになったと感じました。また、その姿は未来的で気品ある感じに思いました。
間違いなくこれから注目されるであり、私自身も営業運転を開始する来年3月以降すぐに乗ってみようと思います。
と、いうことでこの件は早速自分のblogで記事にしていましたので、こちらにトラックバックを送りました。ご理解ください。
Posted by: Kaz-T | Tuesday, November 30, 2004 10:57 PM
コメントありがとうございます。
新車紹介の記事はさすがに非ビジュアルではどうにもなりません(笑)。トラックバック感謝ですm(_ _)m。
新幹線の700系やE4系などにも見られるちょっと表現が思いつかない不思議なスタイルで、百聞は一見にしかずを実感いたします。強いて言えば居住性重視で天井を高くしたために屋根高が目立つツチノコルックとでも申しましょうか^_^;。4mの連続窓共々車内アメニティ重視がスタイルを決定したという感じですね。
小田急ロマンスカーといえばNSE3100系という時代は長く続きました。まだ箱根への観光旅行そのものがあこがれの贅沢だった時代です。そのよき時代を再現するというよりは、乗ることそのものにあこがれを抱かせる、そんな列車になれるかどうか、営業開始が待ち遠しいですね。
Posted by: 走ルンです | Thursday, December 02, 2004 09:05 AM