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Wednesday, February 09, 2005

“愛・地球博”は岐阜を救わない

最近、更新をサボってますが^_^;、書きたいネタはあるものの、なかなかまとまらない今日この頃です。
 ま、でも一部では話題になっている愛・地球博ですが、地元以外の地域での関心がいまいちという感じです。トヨタ自動車を筆頭に好調な中部経済を誇示するがごとき雰囲気が醸し出されて、長期停滞に疲弊した他地域の視線は冷ややかになるのは致し方ないところでしょう。
 地元にとっては、博覧会自体の経済効果もさることながら、世界へのプレゼンのチャンスでもあり、また博覧会を契機とした公共インフラ整備もあって、否応なく気分が高まるわけで、交通関係だけでも星ヶ丘~万博八草間のリニモ(HSSTと呼ばれる常伝導吸引式浮上リニアモーターカー)の開業と愛知環状鉄道のJRとの直通運転に伴う増強もあって、関心を集めているものと思います。また、直接万博には関係ありませんが、中部国際空港(セントレア)の開港が間に合い、名鉄常滑線の空港延伸も実現し、とりあえず空港関係者の輸送を始めています。
 リニモは名古屋都心に乗り入れていないので、星ヶ丘で地下鉄東山線からの乗り換えで乗客を継送することになっていますが、乗り換えがネックとなって万博輸送の全量をまかなうのは無理ということで、JR中央線愛環を結ぶ名古屋~高蔵寺~万博八草間の直通列車と、万博八草でリニモに乗り換えて万博会場へという2つのルートが用意されました。輸送能力から後者が一応のメインルートという位置づけになります。
 リニモは建設線当時“東部丘陵線”と呼ばれていた路線で、いつからか常伝導リニアで建設することになっていましたが、元々は名古屋市都市計画1号線(東山線)の長久手延伸として構想されていたのですが、名古屋市の財産を市域外に取得する場合は地方自治法の縛りで議会の承認を得る必要があるので、おそらく話が進まなかったのでしょう。加えて名古屋市営地下鉄が中途半端な小型サイズの車両規格で路線を作ってしまったために、輸送能力面で延伸が難しいということもあるでしょう。実際、東山線の補完目的で桜通線が建設され、実現性はともかく若宮大通経由で笹島から丸田町を経て上飯田連絡線とあおなみ線を結ぶ線が構想されていたりしている状況で、現実的に東山線の延伸という選択はあり得なかったと見るべきでしょう。にしても万博終了後が心配なところです。
 前置きが長くなりましたが、タイトルのとおり岐阜地区の名鉄600v区間は3月いっぱいで廃止が決まっています。愛知は万博で開業オンパレードに対して、あまりに対照的な現実といえます。70年の大阪万博では北大阪急行電鉄が万博輸送で債務償還をおおかた終えて、さらに万博輸送後不要となる車両を大阪市へ売り抜けて好業績を維持した成功体験があり、大阪市も地下鉄網を一気に整備し、近鉄はじめ在阪私鉄各社も、万博で来阪した観光客で大いに潤い、関西全体が恩恵を受けたわけですが、成長経済の時代と様変わりした現在、愛知と岐阜という隣県で明暗が出てしまうわけですから、時代の変化は残酷です。元々中部圏の密集度では名古屋への一極集中が起きればまわりが枯れるのは致し方ないところです。中部圏という狭い範囲でも名古屋及びトヨタの地元の三河が勝ち組でほかは負け組になってしまうわけです。
 何ともやりきれない春を迎える中部圏ですが、果たして万博が地元ではどのように受け入れられているか、他地域に住む私にはわからないところです。長くなりましたので、とりあえずこの辺で。

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