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Wednesday, March 23, 2005

JR駅直結デパートの1人勝ち、中心街は空洞化

札幌に大丸が進出して2年目、増収となり好調ぶりを見せますが、一方では大通地区の地盤沈下が顕在化し、地域経済にとっては痛し痒しというところです。
 大型商業施設の開業2年目は、一般論では飽きられて売上低迷となることが多いのですが、JRタワーの人気は衰えず、札幌駅の乗降客の増加傾向も続き、文字通りターミナルデパートとして機能している状況が読みとれます。ま、本業を助けるという意味では、成功と評して良いわけです。
 同様に開業4年目のJR名古屋高島屋も、毎年2桁成長を続け、3年目に名鉄百貨店、4年目に三越名古屋栄店を抜いて、矢場町の松坂屋に次ぐ名古屋地区2位となり、04年2月期に累積損失を一掃する好調ぶりです。
 ここで思い出されるのが、97年開業のJR京都伊勢丹ですが、京都高島屋や大丸京都店に売上では及ばないものの、昨年11月まで61ヶ月連続増収を記録するなど、やはり好調です。
 広域集客が可能なJR駅直結の商業施設ですから、自治体単位で見たときの経済効果はあるわけですが、その結果中心街が衰退して空洞化してしまえば、いわゆるモノカルチャーの街となって中長期には衰退を余儀なくされる現実に直面します。表面上は成功に見えるだけに深刻な問題です。横浜などはまさにそうなってます。
 伊勢佐木町に立地する横浜松坂屋は、元々“のざわや”の名で知られた地場の伝統百貨店だったんですが、横浜駅周辺の開発が進んだ結果、衰退を余儀なくされて松坂屋の軍門に下ったわけですが、最近は“ゆず”コンザートで脚光を浴びるぐらいしか話題になりません。それどころか中心街を追い込んだ片割れである横浜三越も、横浜そごうの出店以来低迷が続き、今春撤退が決まっています。
 かように相似象を見せる商業地の盛衰ですが、JR駅直結の商業施設で広域に集客するまでは良いとして、そこから中心市街地へ人を誘導する知恵が現在のところ見られないのが残念です。特に札幌の状況は深刻そうです。
 横浜の場合で言えば、伊勢佐木町あたりの中心街が賑わっていたのは市電時代の話でして、手軽なアクセス手段の有無が影響しているのではないかと思います。確かに根岸線や地下鉄はできたものの、駅直結ではありませんので、街路を走る市電に比べてアクセス手段として中途半端な感は否めません。
 このあたりの事情を見ていくと、中心市街地活性化の手段としてのLRTというのは、一定の説得力を持っていると感じます。残念ながら日本ではまだまだマイナーな考え方ではありますが。

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