:JR西の97編成、速度計表示に最大上下10キロ誤差(読売新聞)
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というわけで、またもや福知山線尼崎事故関連でとんでもないニュースです。日経関西版にも記事がありました。
JR西、速度計190両で不具合──表示と10キロ誤差の可能性、プログラムに原因(8月10日)
ちょっとわかりにくいんですが、同じ207系を名乗る電車でも、製造時期の違いで性能スペックにかなり違いがあることは、川島令三氏の著書でも明らかにされておりますが、今回発覚したのは、速度計測に使う先頭車輪の車輪径の違い(780mm~860mm)によって、異種併結した場合に後部編成のデータを拾ってしまうという不具合だそうで、JR西日本では事故編成は旧型だから問題ないとしているようですが、先行編成0番台、後続編成1000番台で、先頭車の車輪径が異なるわけですから、条件的にはデータ読み込みエラーの可能性は皆無ではなさそうです。とりあえずプログラムの応急補正は済ませたということですが、例によって正しい情報がどこにあるのか悩ましいところです。
川島氏も異種併結自体には問題は少ないとしながらも、制御信号の読み替えでレスポンスが悪くなっていた可能性は指摘しており、異種間のインターフェースの不具合と見れば、いわゆる相性問題として事故につながる不具合を生じた可能性は否定できません。しかもインターフェースがソフト的に定義されていたものであれば、バグの発生自体は防ぎようがないわけです。
というわけで、まだまだ情報が少なくて判断に苦しむところなんですが、例えばアメリカで発覚したトヨタプリウスのソフトの不具合など、デジタル化した最近のプロダクツ特有の問題が背景にある可能性はあります。
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