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Wednesday, October 05, 2005

阪神電気鉄道株38%取得の村上ファンドの狙いはタイガース

いろいろと憶測を呼んだ村上ファンドの阪神電気鉄道株取得ですが、今朝の新聞報道で、阪神タイガースの株式上場を電鉄へ提案したことが明らかになりました。

人気球団の阪神タイガースを大証ヘラクレス市場へ上場し、ファンに株主になってもらって支えてもらうと共に、選手にもストックオプションを付与するなどの提案がなされたということです。事実とすれば注目すべき提案です。

今や落ち目の巨人をしり目に球界一の人気球団となった阪神タイガースだけに、リアリティのある提案といえます。

従来はスポンサー企業の広告塔としか見られていなかったブロスポーツの興行的な自立の可能性を示唆するものとして注目すべきものといえます。

ファンにとっては株主となることで究極のサポーターになれるわけですし、親会社の阪神電気鉄道にとっても、株式売却益を得られる上に、選手へのストックオプションで有力選手の確保と勝利へのインセンティブとなり、好プレーを誘発し人気を維持できる仕組みとなります。実現できれば画期的なことといえます。

今シーズン楽天の新規参入がありましたが、問題の多いブロ野球界で、球団人気をテコに経営的に自立可能なビジネスモデルは未だ手探り状態といえます。過去にもさまざまな試みがなされましたが、あまり成功しておりません。

ザックリいえば、戦力強化して人気を得ることで興行収入を増やすというのが王道なんでしょうけど、強くても不人気だったかつての阪急ブレーブスや、Aクラスに定着しなから観客動員の長期低落傾向にある西武ライオンズのような例もあります。こういう球団は選手年俸ばかり上がって興行収入は伸びない赤字体質になるしかないわけです

逆に弱くても人気があれば経営的にはおいしいわけですが、どこまでファンをつなぎ止められるかということになります。かつての阪神や楽天などが該当しますが、なんとも人をなめた話です。

というわけで、今後どうなるかわかりませんが、とりあえずポジティブにとらえておきたいと思います。

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Tracked on Wednesday, October 05, 2005 05:17 PM

» 村上ファンドの阪神球団上場提案に見る球団経営の論理 [平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ]
親愛なるアッティクスへ ついに、村上ファンドが阪神球団の上場を提案しましたね。 この件については、阪神電鉄の不動産の含み益の問題など(約7万平方メートルある阪神甲子園球場の帳簿価格がたったの800万円とか・・・。坪当たり単価じゃなく、総額が800万円だということですョ・・・。絶句!)も、取りざたされていますが、村上ファンドというものが、純粋に球団経営を考えてくれる相手かどうか・・・という問題はさておき、私としては、この件は額面通りに受け取っていいのではないか・・・と思っております。 と、申... [Read More]

Tracked on Wednesday, October 05, 2005 06:51 PM

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