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Wednesday, April 19, 2006

阪急・阪神経営統合は視界不良

何か関西方面が騒がしくなっています。

(4/13)阪急HDが引受先に浮上・村上ファンド保有阪神株
(4/19)阪急、共同持ち株会社案も・阪神株買い取りで
阪神電気鉄道株の46%を保有する村上ファンドですが、村上ファンドが株を買ったことによる値上がり期待で、いわゆる村上プレミアム状態では、売るに売れないまま決算を迎え、このまま6月の株主総会を迎えるならば、役員派遣によって経営参画し株主価値を高めるアクションを起こさなければ村上ファンドが出資者への説明がつかない状況になるわけです。

かくして決め手がないまま時間ばかりが経過する中、阪急HDが名乗りをあげたわけですが、やはり高い株価水準がネックとなり、今のままでは阪急HD自身が株主に説明がつかない状態です。狭いエリアで競合する両社ですから、統合によるシナジー効果は間違いなくありますが、だからといって、例えば人気球団の阪神タイガースのブランドを毀損するのは得策ではないですから、基本的には持ち株会社による経営統合はするものの、それぞれ事業会社としては別々でということになると思います。まして直近の収支では阪神が好調で、JR福知山線事故の振替輸送で息を吹き返した阪急が飲み込む形では、阪神の良さが生きないわけです。

しかし既に両社を含むスルッとKANSAI協議会による資材等の共同購入などは行われてますし、営業面でも提携が進み、また神戸高速鉄道を介して山陽電機鉄道との直通特急運転で関係を深める阪神に対して、特急の新開地発着で系列の神戸電気鉄道との継送にシフトする阪急という風に、棲み分けが模索されている現状で、あえて資本関係を持つことの意味はあいまいです。永年のライバル関係の印象が強いこともあって、ホワイトナイトのイメージを醸成するという説明も苦しいところがあります。

あとあえて言えば、既に人口減少が始まった関西圏で、現在の大手5社体制が維持できなくなる日が来ることが予想されますので、その日に備えて関西私鉄界の再編を仕掛けるという可能性は考えておく必要はありますが、それだと何か脂ぎったイメージで、上記のホワイトナイトとは程遠い感じになります。また阪神側に警戒感を生みますから、まとまる話もまとまらなくなるおそれがあります。

というわけで、まだまだ山あり谷ありで、簡単に結論には達しないと思われますが、一方の当事者である村上ファンドにとっては、早く売って利益確定したい事情がある以上、思いがけなく動く可能性はあります。ま、仮に経営統合が実現しても、京成電鉄と新京成電鉄のような、グループながら独自性の強い存在になる可能性が高いのではないでしょうか。少なくとも巷間いわれる阪急タイガースや京阪神急行復活という話ではないということは言えるのではないかと思います。

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 阪神タイガースの親会社、阪神電鉄の筆頭株主は、いわゆる「村上ファンド」。2月末 [Read More]

Tracked on Wednesday, April 19, 2006 at 11:33 PM

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