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Sunday, March 04, 2007

バーゲンエコノミー

今回は鉄ネタ抜きです。

個人的な話ですが、年末に株を仕込みまして、1単元だけのささやかな投資ですが、日銀の利上げを視野に入れて、連日神経質に動く相場を毎日チェックしていたんですが、結局この時点では利上げは見送られ、株価も反転上昇に転じました。1月にも利上げ観測がささやかれ、やはり相場はブレを見せましたが、結果的に利上げは見送られたことを東京の地価動向と絡めて取り上げました。

そして2ヶ月遅れの利上げが実施された2月には、狼少年か三度目の正直か?相場はネガティブには反応せず、むしろ未だ低位にある金利水準が当面継続されるという期待から、株は買われ、日経平均18,000円の大台を突破する好調ぶりでした。かくして内外金利差は円キャリートレードの逆転による円高へは進まず、むしろ円安効果で日本株には割安感さえ持たれていたこともあり、おかげさまで仕込んだ株も2ヶ月で10%以上の値上がりとなり、ちょっとリッチな気分ですが、長期保有を考えているので、売るつもりはありませんし、あくまでも名目だけのものですが^_^;。

ま、しかし好事魔多し、上海の株式市場の暴落を受けて、世界の株式市場が次々に連鎖し、1日遅れで東京市場にも波及いたしました。幸い購入した株式は内需関連株ですので、今のところ連れ安にはなっておらず、慎重に銘柄を選んでよかったのですが、同時に「下がれば押し目買いのチャンス」と考えております。長期保有を意図するからこそ、安く仕込むことが重要です。個人がなけなしの資金を株式投資に充てるならば、これぐらいの慎重さは当然です。

まぁ、というわけで、一般の人よりも市場を見る機会が多かったわけですが、12月時点でも配当利回りから見るとギリギリの価格水準でしたから、むしろ直近の価格に割高感を持っておりました。むしろ12月、1月と2度にわたって利上げが見送られた結果、今回の利上げはむしろ次の利上げ時期が遠のいたという印象を持たれ、内外金利差を根拠とするキャリートレードの流れはむしろ強まったわけです。

その意味では今回の株価調整局面は、いつか来ることがわかっていたことですから、ささやかながら株式投資をする身として意外感はありませんでした。むしろこんな程度で済んでいるからよかったとすら感じますし、ここ数日で円/ドル相場が5円も円高に動いたことで外国勢の売買ポジション調整がまだ続くようなら、あるいは一段安もという展開です。ま、仮にそうなっても個人的にはまだ損はありませんけど。

為替の売買ポジションも外資系ファンドは既に円買い戻しにシフトしているようですが、日本の個人投資家の資金が逆の動きをしているようで、ある意味そのおかげでソフトランディングが可能だったのかもしれません。とにかく国内個人投資家の買い越し額は40~50兆円といわれ、2003~04年の史上空前規模の円売り介入35兆円よりも多いのですから。ただしこのことは、日本の個人投資家が為替リスクをしわ寄せされていることを意味します。思えば民営化に先駆けて郵便局窓口での投信販売が解禁されたことの影響と見ることができます。なけなしの個人金融資産をリスクにさらして輸出企業にしかメリットのない円安に誘導したのだとすれば、郵政民営化の正体見たりです。

若干の心残りは、先日ボルボがTOBによる完全子会社化を発表した日産ディーゼル株を拾わなかったですかね。国内大型トラック4社中最も生産台数が少ないにもかかわらず、最も収益性が高いということで注目しておりました。加えて世界初の尿素水噴霧式のNOx削減システムの実用化で、新長期規制をクリアするなど、技術面でもアドバンスがあります。にもかかわらず12月時点で300円台半ばでPER(株価収益率)は10倍程度と標準的な企業の半分の水準で、忘れられた値ごろ感のある銘柄でしたが、ボルボのTOBまでは読めませんでした。買っていれば2ヶ月で約20万円のキャピタルゲインを手に入れることができたんですが。ま、こんなギャンブルみたいなまねはすべきじゃないですけどね。

こんなこと言っちゃなんですが、国際競争力を理由に大規模なリストラを進め、円安効果で超過利潤をほしいままにしてきた日本の輸出企業にとっての蜜月も、終わりに近づいているのかもしれません。肥沃な耕作適地を輸出作物の作付けに振り向けて国民を貧困に追い込む途上国の農業と同じことを日本の輸出企業が続けてきた果てに、逆風下の適応力をむしろ失いつつあるのではないかと危惧します。その姿はコメづくりに偏りすぎ懲罰的関税に保護された日本農業の現在とどこが違うのか、ちゃんと説明してほしいですね。国民生活を犠牲にして円安頼みの上げ潮路線という成長戦略をとる政府の姿勢を早く軌道修正してほしいところです。

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Comments

適時な記事をありがとうございます。
では、失礼いたします。

Posted by: とまと | Wednesday, March 07, 2007 at 09:57 AM

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