本業以外がブレーキ、私鉄大手2009年3月決算
私鉄大手13社2009年3月連結決算見通し | |||
売上高 | 純利益 | 運輸事業売上比率 | |
東急 | 13,188(-4) | 230(-50) | 15.5 |
近鉄 | 9,750(+5) | 180(-23) | 23.5 |
阪急阪神 | 6,880(-9) | 210(*33) | 29.0 |
名鉄 | 6,700(-6) | 110(-11) | 52.1 |
東武 | 6,060(-3) | 155(-13) | 36.5 |
小田急 | 5,610(-10) | 100(-47) | 31.4 |
京王 | 4,220(-2) | 158(-13) | 31.5 |
西鉄 | 3,495(-3) | 20(-69) | 28.6 |
京急 | 3,260(+4) | 115(-14) | 37.9 |
相鉄 | 2,756(-2) | 54(-30) | 15.9 |
京阪 | 2,579(-2) | 71(-15) | 33.8 |
京成 | 2,360(-1) | 98(-19) | 50.7 |
南海 | 1,910(+1) | 125(+10) | 47.3 |
久々の決算ネタです。今回はリーマンショック以来の景気後退の影響が出ておりますが、運輸業自体の業績は安定しているものの、百貨店など流通と、マンション販売や賃貸など不動産のブレーキがきついようです。とはいえ各社各様、置かれている状況の違いは大きそうです。本業比率が高くても、名鉄、京急、京成、南海の空港連絡輸送組の不振は止むを得ませんし、名鉄や西鉄のように、自動車産業依存度の高いエリアの会社では、派遣切りや期間工雇い止めで人口減もあるわけですから、業績に影響はあるでしょう。
加えて、今後は高齢化が大都市圏に波及する局面となりますので、流通や不動産の業績回復も望み薄となりますので、大手私鉄にとっては、長いトンネルになる可能性があります。年寄りは家もモノも買わないですからね。
一方のJRも、元々景気変動と連動性の高い新幹線で影響が出ており、特に自動車不況の影響を受ける東海道山陽新幹線で顕著です。リニアどころじゃないかも。
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