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Sunday, May 08, 2011

見える心見える思い

5/4付朝日新聞で、ウィキリークスから提供された米外交公電の公開と分析が掲載されました。ここではその真偽に立ち入るつもりはありませんが、少なくともアメリカ側が着地点として現行案に落ち着くと認識していた事実に注目しておきます。

asahi.com(朝日新聞社):県外移設「形の上だけ」検討〈米公電分析〉民主政権1 - ウィキリークス
つまり外交交渉はヤラセだったということです。見えてくる絵図は、日本から代替案提示→アメリカ側が拒否→その間に10年度予算案を社民党と国民新党の賛成を得て成立→政権への求心力高まり参院選単独過半数が見込め→5月連休明けにも連立解消→辺野古移設の現行案で決着、というものだったということです。

とはいえ結果的には普天間問題は国民の期待を高め、特に沖縄では移転反対の世論が高まり、到底現行案が実施できる状況ではなくなりました。結果的に鳩山政権の命取りとなり、引き継いだ菅政権にとっても難題のまま店晒し状態となっており、国民意識を弄んで行き過ぎた皮肉な結果です。

ウィキリークスによる米外交公電の暴露で日本関連のものは多数あり、昨年秋時点では一部しか公開されていなかったわけですが、実は日本関連で最初に航海されたのが、捕鯨を巡るもんだったのですが、日本のメディアは完全無視で、米ウォールストリートジャーナルで詳しく報じられております。日本語版の記事をご紹介します。

アイスランドが捕鯨緩和議論で日本の需要に期待―ウィキリークスが公電公開 - Japan Real Time - jp.WSJ.com
普天間問題と比べて日本政府の対応が全く異なるのが面白いところです。普天間問題では最初から着地点を示してヤラセ外交の芝居をしていた?のに対し、捕鯨では一貫してアメリカの要求をかわして居直る姿勢を見せている点です。

この問題では以前に別の観点から取り上げましたが、国際捕鯨委員会(IWC)で対立を深める日本とオーストラリアの関係修復を模索するアメリカが、捕鯨容認と引き換えに絶滅危惧種のナガスクジラ漁の全面禁止という落としどころを用意して、アイスランドによるナガスクジラの日本向け輸出を日本から断って欲しいという内容だったものが、日本政府の不作為で流れたという内容を補強する公電という位置づけです。つまり外交安保ではあれほどアメリカの言いなりに等しい政府の行動が、捕鯨問題では不作為による消極的抵抗という構図です。

またウィキリークスがこの問題を優先的に公開した理由は明白で、代表のアサンジ氏がオーストラリア人である一方、活動拠点としてスウェーデンやアイスランドに足場を築いてきたことから、捕鯨を巡る国際的な対立に終止符を打ちたい意思があったと推察されます。この問題ではアメリカ政府の意向に沿った対応をしたわけです。

頭痛いのは、これが日本政府のプライオリティを示していないことです。つまり沖縄県民の安全が日本鯨類研究所(鯨研)の捕鯨利権に劣後するということは、民主国家ではあり得ないわけですから、アメリカ外交筋から見た日本政府の姿勢の不可思議さが凝縮されているわけです。かくしてアメリカ政府は日本をまともな外交交渉の相手と見なさず、自国の国益に合致する部分で利用するだけとなるわけです。ジャスミン革命で倒れたチュニジアやエジプトと同じ扱いということになります。

そして今月6日に唐突に発表された中部電力浜岡原発の停止要請ですが、これも一説によればアメリカからの要請らしいということが囁かれてます。理由は、浜岡の3,4号機が福島第一の各号機と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、津波被害による電源喪失が起きれば、放出された放射性物質が偏西風に乗って東海、関東の太平洋岸の広範なエリアに降り注ぐことで、米海軍横須賀基地が機能を失うことを恐れたということです。

真偽のほどはわかりませんが、今回の要請の唐突さや、原子力安全委や原子力安全保安院などの機関に諮ることも、閣議に諮ることもせず、与党の意見集約もなくですから、かなり異常です。決断力に疑義をもたれている菅首相にそこまでさせる理由としては、アメリカ政府の圧力説にリアリティがあるわけです。当然政府は否定するでしょうけど。

実際、ただでさえ東電エリアの夏の電力不足対策が問われているときに、60Hz―50Hzの電力転換変電所3ヶ所は全て中部電力エリアにあるわけで、中部電力の夏の電力需給がタイトになれば、東電への電力融通が難しくなるわけですから、夏の電力需給計画を練り直す必要があるはずですが、十分な検討がされた形跡はありません。政府は同じ60Hzエリアの関電からの融通を考えているようですが、これとてすんなり進む話ではありません。案の定中部電力の緊急役員会で政府要請への対応を検討したものの、結論が出ませんでした。株主やステークホルダーを抱える民間企業としては当然の対応です。

また停止はあくまでも津波対策としての防潮壁の設置に2年かかるため、それまでの間の停止ということで、事後の運転再開が前提ですが、浜岡以外の原発の処遇については説明がなく、また脱原発とする場合の代替エネルギー問題や、今回露呈した9電力体制で電力会社間の融通がほとんど行われていないことが、原発事故に伴う電力不足問題を大きくしていることから、発送電一体の地域独占体制の是非や、原発を存続させるならば、原発事故のリスク管理を国に一元化するなども考える必要があります。その上で浜岡をどうするかというのが順序です。こういったことを一切明らかにしないままの浜岡原発停止要請は、英断でも何でもありません。

実際には地方の首長や議員の選挙でも脱原発を言わなければ当選できなくなると考えられ、全国規模の脱原発となれば、電力不足は今後全国規模の問題となるのは既に指摘しております。実際先月の統一地方選挙後半の4月24日の世田谷区長選で社民党の元代議士の保坂展人氏が脱原発を争点に選出されました。余談ですが、自民党推薦の花輪智史候補は、築地市場の豊洲移転問題で都議会民主党から会派離脱して豊洲移転に道筋を作った裏切り者で、石原知事も応援演説に入りましたが、思わぬ液状化で毒水噴出と相成りました(笑)。

ま、救いは中部電力エリアは元々大手製造業の集積地域で、トヨタ、ホンダ、スズキ、三菱重工などの大企業が多く、省電力割当をしても、自家発電の導入などの代替策も採れるので、案外どうにかなるとも言えますが、それは電力会社が大口顧客を失うことですから、いよいよ電力デフレに突入するかもしれません。かつて銀行の不良債権問題が日本経済を停滞させたように-_-;。

とはいえ浜岡原発の場合、近くに東海道新幹線と東名高速道路が通っており、浜岡原発が万が一の場合、その影響は福島県浜通りの比ではないこともまた確かです。ならばそのように説明すれば良いのですが、その場合でも夏の電力需要についての見通しは明らかにすべきですね。

というわけで、あらゆる状況証拠が、国民のための決断ではなく、自己保身であることが明らかです。以下ac広告風に―

心は見えないけれどシタゴコロはまる見え
思いは見えないけれど思い上がりは見るに耐えない(爆笑)

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Comments

「浜岡が危険だ」とは、すでにいろいろな場面で語られたことだと思いますが、
逆に、今回はなぜこんなに『遅い決断なのか』とは言われないことを不思議に思っているのは私だけでしょうか。

菅さんに代わる適任な総理大臣がいない以上、当面は無給で頑張ってもらってもいいかななんて思います。

ウィキリークスの内容を見る限り、外交や政治に国辱的な内容しかない以上、今後は騙されまいと考えるしかないのでしょう。

まあ、常磐線が不通でも困りませんが、東海道新幹線が不通になったら、それこそたいへんですよね。

Posted by: Hybrid | Tuesday, May 10, 2011 at 10:53 PM

危険性が指摘されているのは浜岡だけではありません。海溝型と断層型の違いはあるものの、M7クラスの地震はいつどこで起きても不思議ではないですし、低地に立地する原発は津波のみならず温暖化による潮位上昇の影響も受けますから、政府が言うように「日本海側や瀬戸内は安全」とは断定できません。

加えて電源喪失が心配される旧い設計のものも浜岡だけではありません。「浜岡が危険」というのは相対評価であって、浜岡だけ止めればよいというロジックには賛成できません。

本当は人口密集地で産業集積地でもある太平洋ベルト地帯に立地するから浜岡を止めたいわけで、それならそう言えば良いんですが、ただでさえ首都圏の電力を賄うのに福島に原発を建設したことで、地方蔑視と取られかねないから言えないわけですね。こういった誤魔化しをいつまでも続けることが問題です。

尚、今年に入って09年総選挙の1票の格差で、最高裁が意見阪大をしましたので、次の総選挙までに格差是正が必要となり、結局現政権が居座るしかないという間の悪さは、国民にとっては不幸です。

いっそ戦前の政友会と民政党の擬似二大政党制に倣って谷垣さんに政権を禅譲して、少数与党で政権運営させるぐらいしか出口はなさそうです。それでも予算編成の衆院優位により、民主党がウンと言わない補正予算は組めないんですから、定数問題で事実上解散権が封じられている現状ならば、選択肢としてアリかもと思います^_^;。

Posted by: 走ルンです | Wednesday, May 11, 2011 at 08:20 PM

あえて反論いたしませんが、文章に多少の動揺が見られます。
「意見阪大」→「違憲判断」

イギリス流の政権運営を範とする菅さんが、これまで失態を繰り返し信頼を無くした保安院や委員会の意見集約をする必要があるのでしょうか。

まず一番危ない浜岡を止める。すべてがそこから始ります。

原子力なしでは経済が成りゆかないということが言われていますが、これも実はこれまで、水力+火力の合計の供給電力量で、必要電力量を下回った年はなく、今すぐに原子力発電をすべて止めても大丈夫だというデータもあるようです。如何でしょうか。こうした点でもまた騙されないようにしないといけないと思っています。

Posted by: Hybrid | Wednesday, May 11, 2011 at 11:02 PM

浜岡原発停止がアメリカの意向(という名の指示)という話に説得力を感じるのは
菅首相(=民主党政権)の不甲斐なさ故でしょうか。

東海地震の震源域故に浜岡原発は危険、ということですが、問題点は地震の揺れなのか、
それとも津波が問題なのかが整理されていない印象があります。

原発に否定的な立場から、は揺れが問題。
肯定的な立場からはあくまでも津波が問題、というように。

原発に否定的な立場の皆さんは、浜岡原発停止を突破口に国内の原発を停止させようと
しているかのように見えます。
しかし、今回の福島第一原発の事故は津波による電源停止がきっかけであって、地震の
揺れで原子炉本体が損傷した、という状況ではないはずです。
より震源に近い女川原発は避難所になったくらいですし。

市民運動出身の首相(=与党)がどさくさに紛れて決めてしまったのではないか、という
疑念がぬぐえません。

原発を停止させれば。
現在の経済規模をある程度の期間維持することは可能かもしれません。
しかし、発展も難しいでしょう。
そうなれば経済活動が縮小して電力需要が下がるので万々歳、という事かもしれませんが、
そのとき日本経済はどうなるのか。国民生活はどうなるのか。
「これまでの生活を、価値観を見直せば」というのでしょうが、生活レベルが下がりますよ、
って話がそう簡単に受け入れられるとは思いません。
とりもなおさず、私たち自身の雇用にも直結するであろうから。

何だかんだ言っても、原子力を切り離していくことは困難だと思います。
だから、必要なのは今回の事故を教訓にして万全の体勢を築くこと。
ヒロシマ、ナガサキから続く原子力アレルギーを乗り越え、科学的に議論をしていくこと
ではないのかな、と思うのです。

乱文失礼しました。

Posted by: blue sky | Thursday, May 12, 2011 at 04:52 AM

↑改行がグダグダになってしまいました。
読みづらいコメントですいません。

Posted by: blue sky | Thursday, May 12, 2011 at 04:55 AM

誤字誤変換見落としてました。乱文乱筆ご容赦ください。m(_ _)m でも動揺はしてませんけど。

浜岡の停止はあくまでも津波対策が終わる2年間限定の話です。事後的に「安全になった」としてシレッと運転再開という目論みが透けて見えます。

福島の事故も、津波だけで起きた訳じゃありません。地震で送電線が損傷し外部電源が失われ、非常用発電機に切り替わった後に津波で非常用電源とポンプが損傷し、また正常に働いていた2号機の非常用電源も燃料切れに気づかず、圧力調整室の圧力が抜けて放射性物質が漏出し、以後の対応ができなくなるなど、人為ミスも重なった結果です。津波だけが原因ではないのに、その部分を誤魔化して説明してるじゃないですか。こういうインチキなトップダウンを政治主導と勘違いしないで欲しいです。

EU委では6月から域内143基の原発のストレステストを始めます。自然災害や人為ミスも含めた過酷な条件でどこまで安全確保が可能かをテストします。またアメリカでも原子力規制委(NRC)が国内原発に地震、水害、テロなどの非常時対応に関して報告を求めるなどして、トータルにリスク管理する姿勢を見せております。日本でも必要なのはこうしたことです。浜岡の停止は全くの誤魔化しです。

必要なのは原発の危険性に向き合うことであって、必要以上に危険性や安全性を喧伝することではありません。リスクを見える化して適切な判断につなげることです。逆に誤魔化そうとすれば、むしろ原発運転への逆風が増えるだけで、逆風を避けるために更に誤魔化しを重ねることになり、事故の教訓は風化します。それだけは避けるべきでしょう。

Posted by: 走ルンです | Thursday, May 12, 2011 at 08:48 PM

>必要なのは原発の危険性に向き合うことであって

あえて言わせていただければ、もう原発に向き合うことはできません。こりごりです。

3月15日には、仏のシミュレーションで、東京に死の灰が降ったであろうことが示されているのですが、ようやく小田原で茶葉が汚染されていることが今日のニュースでわかりました。

世田谷の小学校の校庭をなぜ調査しようとしないのでしょうか?

風評ではなく、データの積み上げで安全を証明する姿勢にまったく欠けているのです。

今後も原子力と向き合っていかなければならない理由がほんとうにあるのなら、東京電力の管内に原子力発電所を作って福島の人たちにこれからはご迷惑をおかけしませんとやるべきでしょう。

これから富津や鶴見に最新の「安全な」原子力発電所を作れますか?

エネルギ政策を抜本的に変更するための第一歩として浜岡停止を歓迎したいと思います。

あとはプロセスをどのようにかじ取りするかだけの話ですよね。

追伸として、メタンハイドレードによる発電所建設や風の強い日本海側での風力発電などは、有望だと思います。
羽越線沿線に風除けの風車でも建てたらどうかと思います。

Posted by: Hybrid | Thursday, May 12, 2011 at 11:42 PM

福島沿岸部出身者として簡単にだけコメントさせてもらいます。
一つ前のHybridさんのコメントの福島へのさりげない配慮に感謝しながらも逆の立場から。
浜岡原発の停止は、直近に行うべき政策だったんでしょうか。
たしかに浜岡原発のリスクは見逃せないものでしょう。しかしながら、内部外部ふくめてきちんと話しあって決めた政策だったのでしょうか。
原子力についてだけは本当に喉もと過ぎれば忘れるではこまるんです。
それと、今日の時点で既に東北でも各所で節電がなされており、震災で基礎体力の減っていた人たちが急に体調を崩すなどの実例が出ています。
東日本全域的な節電を行うなら行うで当然従いますが、ぜひとも政府にも、行き当たりばったりではない先を見据えてのきちっとしたエネルギー論議をしていただきたいですね。

Posted by: 幻月 | Friday, May 13, 2011 at 07:10 PM

うーん、原発と向き合わないで済むならそうしたいですが、現実に存在する原発や核燃料を消してくれる魔法の杖は存在しないんですが。

浜岡原発もあくまでも運転停止であって、廃炉ではありません。しかも津波対策の壁を作る2年間の限定です。それで安全になるんですか?

現実には炉内に核燃料棒は残っていて、冷却しなきゃなりません。正常停止なら10日ぐらいで貯蔵プールに移すことは可能ですが、貯蔵プールも冷却しなきゃいけませんし、冷却電源が喪失すれば、福島の4号機のように水素爆発を起こす可能性もあるわけです。停止させたから安心ではないんです。この辺に錯覚があるんじゃないですか。

仮に浜岡停止の政府決定がこのような錯覚を狙ったものだとすれば、犯罪的ですらあります。

Posted by: 走ルンです | Friday, May 13, 2011 at 10:46 PM

現実問題として原発と向き合う必要があるのだから、
情緒的にならず、しっかりと現実を見据えるしか
ないわけですよね。

今、福島第一で何が起きているのか。
そして全国各地の原発の状況はどうか。

「原子力なんか嫌だ」など予断を持たず、科学的に
議論をしていかないと・・・。
過去数十年散々繰り返された展開をなぞり、デジャヴを
見るだけになる予感がします。

そうなってしまっては、今回の原発事故で避難を
余儀なくされている人々も、風評被害で苦しむ
農業、漁業の皆さんも苦労心労が無駄になってしまいます。
処分された家畜も浮かばれません。

私自身は定期検査が終了している原発から再起動
させるべきと思います。

しかし、東京電力の補償スキームを巡る議論は
すさまじいですね。
民主党は、本当に日本を破壊する気でいるのでしょう。

Posted by: blue sky | Saturday, May 14, 2011 at 01:15 AM

なにをかいわんやというところですね。

否が応でも日本は『原発なし』へ大きく舵を切ったと認識すべきです。

まだ公表されていない東京周辺の汚染実態が徐々にわかれば、今後も原発をやりたいなどと言えないはずです。

『原発なし』で、経済発展の道を探れないのであれば、没落の一途となるでしょう。

そうした道筋をどのように辿るかというプロセスの議論に過ぎません。


Posted by: Hybrid | Saturday, May 14, 2011 at 08:07 PM

繰り返しになって申し訳ありません。

今は「福島でなにが起こっているか」ではなく、「東京を含めた東日本で何が起こっているか」を考えるべきです。
チェルノブイリの影響は、遠くオーストリアにまで及びました。オーストリアの小学校の校庭では放射能除去の作業もしました。今、オーストリアは再生可能エネルギで『原発なし』の先進国となりつつあります。

明らかに東京を含めた東日本全体にどのように放射能汚染が拡がってしまったか、それこそ科学的な議論が必要です。
それほど深刻な事態と認識しないと、今後や今の状況を理解できません。

福島についても、いろいろな指摘がなされていたにも関わらず、無視して推進政策が推し進められてきました。
反対派をなだめるためのコストもさぞかしかかったことでしょう。

Posted by: Hybrid | Saturday, May 14, 2011 at 11:05 PM

えー、まずblue skyさんからですが、火に油を注ぐよなコメントは控えてください。東電の補償問題に関しては、新エントリーで取り上げましたので、そちらでお願いいたします。

Hybridさんには冷静な議論をお願いいたします。仮に原発全廃が決まったとしても、既にある原発の廃炉には10年はかかりますし、発生した放射性廃棄物の処理は残ります。プルトニウムは半減期が2万年以上で、且つ燃料としてリサイクルしないならば(そもそも核燃料サイクル自体が虚妄ですが、ここでは言及を避けます)、原爆の材料として世界に管理責任を負うわけですから、コストだけがかかる厄介者です。チェルノブイリ事故にも拘らず、冷戦時代に大量のウラン濃縮を手がけ在庫しているロシアが、原発に熱心なのはコスト負担に耐えかねたもので、それを背景にアメリカとの歴史的核軍縮が実現したのですから、この辺の議論をナイーブに済ますわけにはいきません。

脱原発となれば、それはそれで課題を負うということは直視すべきですよね。

Posted by: 走ルンです | Sunday, May 15, 2011 at 12:45 AM

了解しました。冷静に!冷静に!

浜岡の5号炉で止めてみたら、冷却水に海水が混じっていたことが発覚しました。

同じ科学技術者として、原子力の関係者はこのように情けない状態とは正直呆れます。
いまの構造は、そもそもフェールセーフでもなんでもないですね。

脱原発のコスト増を負担する覚悟は必要ですね。

Posted by: Hybrid | Sunday, May 15, 2011 at 05:11 PM

すいません、煽るつもりはなかったんですが・・・。
以後、気をつけますね。

東電補償スキームについてのエントリー、ありがとうgざいます。
早速拝読させていただきます。

Posted by: blue sky | Monday, May 16, 2011 at 06:45 PM

ご理解ご協力ありがとうございます。

議論は相手の立場を知ることからです。同意する必要はありませんが、共通の基盤を見つけられなければ、言いっ放しの応酬、いわゆる水掛け論になるだけです。私自身も戒めたいところですが。

Posted by: 走ルンです | Monday, May 16, 2011 at 10:28 PM

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