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Sunday, May 04, 2014

春はあけぼの

ってことで、3月改正で廃止された寝台特急あけぼのが、GW期間の4/25-5/6(上野発、上りは1日ずれる)に早速臨時列車として運行されております。なるほど季節臨として運行すれば、予定を合わせて利用する人はいるわけですね。車両の老朽化という現実の中で、新車代替すれば減価償却が発生してコストアップする分をカバーできるほど採算性のない列車の延命策と考えれば、今後の夜行列車の在り方を示唆します。

レジャーシーズンに合わせて普段は車両基地で集中保守して次の臨時運行に備えておいて、また企業の休業でJR貨物の機関車や乗務員に余裕が出るので、無理なく運行委託できるということですね。おそらく北海道新幹線開業後の北斗星やカシオペアもこうなるのでしょう。まして季節運行で希少性をアピールできますから、当面は予約開始即秒殺満席のプレミアムチケット間違いなしですし、飽きられれば運行日を絞り込めば良いのですから、JR東日本にとってはおいしい商売です。いとをかし^_^;。

ってことで、スケジュール調整に失敗してお出かけ予定のないGWですが、憲法記念日ってことで、憲法関連の話題ですが、安倍政権が打ち出す集団的自衛権の憲法解釈変更夜容認の議論ですが、安倍首相は本当に理解して喋っているだろうかというのが疑問です。憲法の例外を規定するのが個別具体法ですから、「解釈改憲」などと大上段に構えた議論は不要です。

個別具体法の条文で、現行憲法では行使できないとされている集団的自衛権を行使できる場合を具体的に明記すれば一応可能なんで、例えばPKO法で国連に指揮権を預け、現地の指揮官の指示に従うとでもすれば良いのですが、おそらくそれだと個別事例ごとに膨大な立法手続きが必要になり、当然その国会審議過程で揉めることになります。丁度特定秘密保護法の成立過程を見れば明らかですが、どうにでも解釈できる雑な条文で、数の力で強引に国会を通すなんてことをやっていては、政権が持たないから、どう解釈するかを政権に一任してほしいということなんでしょう。ま、ある意味憲法改正よりもハードルが高いかもしれません。

で、アメリカとの関係でも、どうもボタンのかけ違いがあるようです。集団的自衛権行使に関してアメリカが評価するのは、アメリカ国内で80年代ごろから根強い安保タダ乗り論があり、財政再建のために国防費を削減したいので、タダ乗りしている日本に肩代わりさせろという議論があるわけで、それに応えることでアメリカに貸しが作れるとでも考えているようですが、憲法上指揮権はアメリカに預ける必要があるので、日本の自衛隊が米軍の下請けになるという反対論が以前からありました。

しかし昨今は日中関係の悪化で、むしろアメリカが日中紛争に巻き込まれるのではないかという危惧がされるようになり、必ずしも大歓迎というわけじゃなさそうです。いわゆる尖閣問題で、先日の日米共同声明に尖閣諸島の固有名が入ったことを画期的とメディアははやしたてますが、よく読むと日本の施政権下の地域は尖閣諸島を含めて日米安保5条の適用範囲とするという米政府の公式見解をなぞっただけですし、むしろ尖閣問題をこれ以上エスカレートさせるなと釘を刺しています。尖閣に言及があったからといって、日米共同で中国と戦うとは言っていないし、むしろ中国と戦うなと言っているわけです。

むしろウクライナを巡るアメリカの対応を見る限り、相当な事態でも軍事行動には至らないと見るべきでしょう。対ロ経済制裁といっても、プーチン側近の要人のビザ発給停止や資産凍結が中心で、元々アメリカとの経済関係が浅いロシアには全く効かない形だけ制裁です。むしろロシアとの経済関係が深いEUや日本では、追加制裁の可能性があるために、資源開発や企業進出の話が進められないという状況ですが、それはあくまでもこれからのもので、仕掛かり中のものまでは遡及していませんから、やはり制裁としてはぬるいんですが、民間企業としては動くに動けない宙吊り状態というわけで、着地点が見えないことが問題という話であって、制裁そのものが問題というわけではありません。

で、ウクライナ暫定政権が公共施設を占拠するロシア系住民の制圧に動いて、オデッサでは建物に火を放ち中の人を火あぶりという蛮行まで行われており、アメリカの主張に同意しづらい状況でまだまだ長引きそうです。で、対ロ経済制裁に過剰反応している国がありまして、一つは中国です。つまり尖閣諸島を強引に取りに行った場合に、経済関係が緊密な中国では、対ロ制裁レベルの制裁でダメージを受けるということで、政府内部では本気で和解を模索しています。また新疆ウイグル自治区をはじめ少数民族問題を抱える中国自身にとっても、ロシアのクリミア編入は賛同しにくく、ロシアと結びつくのではという観測とは裏腹に静観を決めています。尖閣に関しては結局日本の独り相撲というオチです。

もう一つはエジプトでして、ウクライナが世界最大の小麦輸出国であるために、国際価格の上昇で小麦消費量が多く輸入に頼っているエジプトが苦しんでいるわけです。そのエジプトでは多数派のムスリム同胞団への弾圧が行われており、小麦不足による物価上昇はアラブの春の再現をもたらすのではと言われるほど不穏bな状況です。当然イスラエルの過剰反応から中東和平が遠のき、イランの核協議にもマイナスと、ウクライナ問題のドミノ効果は侮れません。

で、おまけに有事の円買いでドル円相場がこう着していて株価が冴えないなど日本にも影響があります。円安によるエネルギー価格上昇を考えれば、それを緩和する動きですから、日本にとって悪くない話ですが、ドル円相場が膠着する中で株価はジリ安というアベノミクス信者には面白くない展開ですが、投資家の間ではアベノミクス相場は終わったと見られています。だから逆説的に日銀の追加緩和に注目が集まり、6月か7月とも噂されますが、異次元緩和のようなサプライズは起こせそうになく、またこれまで順調と繰り返してきた日銀発表を自己否定することにもなるので動くに動けずというところでしょう。財政出動と金融政策による財政ファイナンスというアベノミクスの正体が見破られたということです。

てなこととは無関係に、注目すべき動きがあります。

東京メトロ日比谷線、東武スカイツリーラインに新型車両を導入します
‐日比谷線・東武スカイツリーライン新型車両を導入し、日比谷線にホームドアを設置‐
これキモは18m級車8連を20m級車7連に置き換えて、その後にホームドアを設置するという点で、異次元緩和以上のサプライズですが、日比谷線にそもそも20m級車が入れるのかという点については、過去に実績があります。

建設途上の東西線は東京超に達して深川検車区が供用されるまで、九段下の留置線では足りずに国鉄の三鷹電車区を間借りしていたころ、三鷹―日野電留線―新宿―田端操車場―三河島―北千住と回送して日比谷線南千住検車区に入庫するということをやっていましたし、試運転で5000形が八丁堀まで入線した実績があります。曲線部の偏倚に注目すればR160で18m級車と20m級車の差は50㎜程度ですから、支障物の移動(線路の移動を含む)でほとんど対応可能で、むしろ構造物荷重の方が制約条件になるということです。

しかし技術革新で車両の軽量化自体は可能になりましたし、8連から7連ですから、台車が減らせる分編成重量面では有利になるわけで、あとは軸重制限をクリアできれば良いということになります。またカーブの多い日比谷線では車輪の摩耗などメンテナンス面の問題もありますが、少なくとも東京メトロにはこれらの課題をクリアできる技術があります。

イメージできるのは銀座線1000形ベースというところでしょうか。小型のPMSMを1台車1モーターで分散配置し、操舵台車で曲線走行に対応するというあたりでしょうか。こうして設備はできるだけ現状のまま、大型車に置き換えるということでしょうか。だとすると東急東横線との直通運転を休止したことが幸いしたと言えるかもしれません。東急が絡むと7連は中途半端せめて8連でとか、独自設計を認めろとか、メンドクサイ要求が出てくると考えられます。副都心線との直通協議で東急に突き付けられた裏返しってわけですね。というわけで、日比直復活はないと見ますが、どうなるでしょうか。楽しみですね。

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Comments

日比谷線の20m化は、いまいち意図がわかりません。
日比谷線内のホームドア設置だけなら18m車オール3ドアでも良いはずですし、東西線への導入を検討している新型ホームドアであれば現行車両でも対応できるはずです。
東武線内では特急の1ドアから東急車の6ドアまで混在している中で、日比谷線の20m化で3ドアと5ドアがなくなったくらいではホームドア設置には程遠い状態です。
日比谷線の車両を総入れ替えするほどの投資効果がどこにあるのか疑問です。

千代田線の北綾瀬支線にしても、10両対応工事を行う一方で05系を更新して(フルカラーLED、車内LCD、先頭電動車化など)5000系を置き替えるなど、ちぐはぐな感じがします。

最近のメトロは鉄道事業に対して投資過剰な気がします。

Posted by: yamanotesen | Monday, May 05, 2014 at 03:05 PM

まいどです。

日比谷線に関しては、03系の経年が考慮されたんだと思います。交換か更新かの選択ですが、中目黒事故もあって、メトロ的にはあまり残したくないってことじゃないでしょうか。3扉車と5扉車が混在していることもありますし。

東武鉄道側でも、とりあえず北越谷までの緩行線に関しては20m級4扉で統一できるわけですから、メリットはありますし、20000系は北関東の館林や新栃木に残る8000系の置き換えに転用で消化できるという判断でしょう。

東西線に関しては、混雑路線ですし、南北線タイプにしろ副都心線タイプにしろ、ホームドア設置自体が難しいので、新タイプを検討ぜざるを得ないでしょう。その検証を待って日比谷線に投入では、車両更新のタイミングと合わない可能性もありますから、その辺の判断もあったんじゃないかと思います。とりあえず発表されたスケジュールならば2020年のオリンピックには間に合いますし。

北綾瀬支線のほかにも方南町支線の6連化もありますね。こちらは新宿折り返しの行先変更ということで、狙いははっきりしていますが、北綾瀬支線の方は確かに謎ですね。まさか猪瀬前知事の失職でやる気出したのかな(笑)。

Posted by: 走ルンです | Monday, May 05, 2014 at 06:03 PM

初めまして。
調べ物をしていて、ここに辿りつきまして。

さて、日比谷線の車両総入れ替えですが。
個人的には、"7両"は暫定的で"8両まで伸ばす"つもりでは?――と見ています。

ここで、"東横線・8両の各駅停車"の記述もありますが、実際に見ていて、
「何故、8両のまま残すの?」
――と思っていました。

考えてください。副都心線――と言うよりも有楽町線――は、本来は10両編成だった訳で、それを8両に縮めているとも言えるわけで、車両運用上、疑問を感じていました。

その上、"渋谷-菊名間を、日比谷線直通のスジで走る普通"があるそうで、最初は、疑問に感じていました。

そこに来て、日比谷線の車両置き換え――これで、何故、"8両が残る理由"と"日比谷線直通のスジが残る理由"が、理解できましたね。
つまり、"日比谷線直通を、復活させるためかな?"と。

そして、"北綾瀬支線"に関して言えば。
恐らく、"方南町支線"と同じ理由で、"回送列車の活用"なんだと思いますよ。
"現状が3両"なので、無駄に見えるんでしょうが、北綾瀬駅の直ぐ先が綾瀬検車区で、都心方面から来た列車が入線するケースも多い中、駅周辺は住宅も多いし、環七通りとの説店でもあります。
その為、ホーム延長は"実現可能"と見たのでは?

それに、"小田急車両-常磐緩行線車両との相互乗り入れ"も計画が進み、そんな"流れ"が絡んだ中で出てきた話と思いますよ。

……無論、実際にどうなるかはわかりませんよ。
でも、"状況証拠"から察するに、その様に感じるのです。
まずは、"その時"を待つべきでしょうね。

さて、話は変わりますが。
他の記事で書かれていた東京オリンピックの話題について。

個人的には、賛成でも反対でも無いですが、"いわゆる反対派"の意見を見ていると、どうしても、
「"マイナス面"ばかり探して話をしている」
――と言う印象を持ちます。
"何一つ賛成できない"から、その為の"理由"を探してきている――と、言うか。

hasirundesuさんから言わせれば、東京オリンピックに限らず、
「旧来型製造業の競争力が落ちているのに、通貨安政策を進めても全体としては苦しくなるばかり。
20年前の産業構造を元に政策を組むとこうなる」
――こう、言いたいんでしょう。
それはそれで、正しいとは思います。

でも、欠落している視点があります。それは、
"未だに、旧来型製造業が社会を支えている"
――と言う現実です。
現に、世界で評価される日本の会社の多くがそれですしね。

翻って、今の日本の不況の問題を言うならば。
一番の問題は、"自分の、持ち場の仕事以外に疎いこと"では無いでしょうか?
まさに、"単一思考的"と言うか。

その上、組織運営がトップダウン型で、現場からの意見の集約が成されにくく、アイデアの集積がなされにくい構造が、斬新な商品が生み出され難い要因だと思うのです。

これは、どの組織&産業を問わず、共通する問題だと思う。
そこを如何に変えられるか――だと、自分は思いますよ。

で無いと、どんな産業であれ社会体制であれ、"旧い体質"を引き継ぐ結果に終わり、肝心な場面は変えられないと思うのです。

なのに、hasirundesuさんの"意見&記事"を読んでいると、そこまで切り込んで"考えている"様には見えません。

もっとも、hasirundesuさんは、"佐世保の、猟奇殺人事件"の様な話は"詳しくない分野"なのかも知れませんが、"知らないが故に、躓く"事も多い訳で、これでは、あなたが"批判"している相手の、"政府の姿勢"と被るものを感じますよ。
それこそ、"単一思考"ではありませんか?

東京五輪にせよ日比谷線の話にせよ、"事の発端"までさかのぼって、そこを潰して行く事から始めるべきでは?――そう、感じますね。

長くなりましたが、それでは、またです。

Posted by: Masaya | Tuesday, October 07, 2014 at 04:16 PM

コメントありがとうございます。長文のコメントで細かくお答えできないかもしれませんが、とりあえず日比谷線に絞ります。

仰るように大規模な車両交換ですが、18m車8連を20m車7連に置き換えるというところがミソでしょう。ホームドア設置という大きな設備投資があるわけですから、それ以外の投資はできるだけ圧縮したいわけです。

その際18m車8連を20m車7連で置き換えるわけですから、車両数が7/8になるわけで、その分保守費用が圧縮できます。しかも輸送力はほぼ同等ということです。半蔵門線による都心直通ルートの二重化もあり、日比谷線自体の輸送力増強の要請は優先度も低いわけですから、営業線でのトンネル拡張という難工事までしての8連化は、コスト面ではむしろ考えにくいと思いますが。ホームドア以外のコストはできるだけ抑えたいはずです。

しかも車両総入れ替えですから、とりあえず新車でイメージアップにはなりますし、東横線との直通を止めたから、東武鉄道の同意だけで進められるわけです。東武鉄道自身はホームドア設置自体は難しいとしても、20m車への変更はウエルカムでしょう。逆に東横線は副都心線との直通で運行管理の難易度が上がったこともあり、日比谷線直通を復活させる積極的な意味は見出しにくいと思います。

後半部分に関してですが、日本の製造業比率はすでに2割を割っています。所謂経済のサービス化というのは、先進国地域では普通に見られる現象で、日本だけは別と考える理由はありません。日本のそういう歴史過程に到達しただけの話です。

とりあえず大手製造業に限定すれば円安は大歓迎でしょう。製造拠点が海外移転しても、その海外拠点の利益を所得として受け取る際には円安メリットがあります。それ故に2013年実績で年間14兆円もの所得収支黒字を計上しているわけですが、それを食い潰す勢いで輸入が増えて貿易赤字で帳消しになっているわけです。

で、貿易収支は直接GDPに反映されますが、所得収支はそのままではGDPに反映されません。最新のエントリーで述べた部分ですが、そうして得た海外所得は、税や配当や賃金の形で国内へ移転させて初めて、投資や消費が促されてGDPに反映されるんです。それができないままバブル崩壊以降の長期停滞に陥っているわけです。この辺マクロ経済の常識に属する話で、この辺を理解されない方から度々攻撃されてますが、根拠のある話なんで悪しからず。

Posted by: 走ルンです | Thursday, October 09, 2014 at 12:17 AM

ご返事、ありがとうございます。

"経済成長"と言う視点では、その通りなんですが……でも、今の日本の問題は、先日のコメントに書いてたような、
"持ち場の仕事以外に対しての疎さ、それに伴う視野の狭さから来る、アイデアの枯渇"
――だと思っています。

と言うのは、"日本発のサービス業"が、"主力"として育たないのは何故か?
何故、AmazonやGoogleの様な"広い視野"を持つ会社が育たないのか?
……無論、そう言う企業が育っても、雇用として吸収される人口には限られるでしょうけど。

思うに、"経済のサービス化"と言えど、現場の人間は"持ち前の技術"でモノを考えがちです。
しかも、"技術の習得"そのものが大変手間のかかるものであるためか、余計に"技術"に拘る傾向があり、"売り出すための戦略"に欠けていることも、大きな要因では無いでしょうか?

そもそも、"マーケティングの視点"と言う発想そのものが、欧米からの"借り物"である点で、"現場の意識"として成熟しておらず、"消費者の目線"になかなかなれない事も大きいと見ています。

"マクロ経済"の視点だけでは、これらの"現場が抱える病理"には、目が行かないのではないでしょうか?
"現場の病理"と向き合って解決する目処が立たない限りは、"マクロ経済"を持ち出しても、余計に拗らせるだけだと思うのです。

無論、これ以外にも"要因"が多数あるからこその"経済"なんでしょうけど。

そして。日比谷線。
私は、「漸く、解決するのか」と思っています。

と言うのは、路線としての建設開始以前の時期に、東武鉄道が、"20メートル・4扉"を主張していた事があります。
63形電車の払い下げ&受け入れと、運行してきた実績を持ち、その輸送力から最適と考えていた為でしょうか。

ところが、営団地下鉄や東急から「実績が無い」と言われ、一蹴されてしまいます。

しかし後になって、東急側が、事もあろうに東横線の設備を改修してしまい、20メートル車を通せる様にしてしまったことで、東武の主張ともあいまって、日比谷線の規格は、宙に浮いてしまいました。

その結果、"見込み違い"を引き摺ってきたことで、"輸送力不足"に、長年悩まされてきた――そのことがあるためです。

無論、走ルンですさんの仰ることも、一理あるとは思いますが、先に挙げた"ボタンの掛け違い"の要素から来ている話でもあった訳で、それが解決する機会が巡って来たのかな?――そう、思っています。

それにしても、「7両にする」と出ては居ますが、これがそのまま続くのか、それとも"暫定的に7両"なのかは、まだ解らない気がします。
"プレスリリース"にも、そこまで"明確"に書かれていないためです。

無論、8両まで増やすには工事が伴う可能性が高いし、簡単には行かないでしょう。

でも、東横線の"元・直通のスジ"と"8両で残る各駅停車"が存在する以上は、「ひょっとしたら……」と、予感できるわけです。
"その気が無い"なら、何故その様な"運用"があるのか?――と、感じているのです。

長くなりましたが、それでは、またです。

Posted by: Masaya | Thursday, October 09, 2014 at 10:49 PM

菊名折り返しの存在が気になっているというのはよくわかりましたが、これ単純に日比谷線直通の休止で列車を減らさないためでしょう。東横線は急行通過駅でも人口が張り付いてますから、サービス低下を避けたということですね。

もちろん日比谷線直通は発表では廃止ではなく休止ですから、復活の芽が皆無ではないでしょうけど、急いで復活する必要性は低いのが現状です。ましてメトロと東武が共同でプレスリリースまでして20m車7連への置き換えを発表した現状で、復活のハードルは高くなったというのが素直な見方だと思いますが。

というわけで、Masayaさんが個人的にどういう感想をお持ちになるかはご自由ですが、それを主張するには根拠が弱いと思います。

それ以外の部分についてはコメントしようがありません。日本の長期停滞もジョブズのような天才が現れて素晴らしいアイデアで解決できるとお考えですか。

それと日本の西欧現場は基本的に多能工が多く、改善を重ねて状況に合わせて多様な対応ができる優れた面を持っているわけで、仰るようなアイデアの硬直化というのは、いれ?と思ってしまいます。

むしろ身売りしたシャープの堺工場や閉鎖されたパナソニックの尼崎工場のような、トップマネジメントの投資判断の失敗の方が致命的です。それでも潰れないほど潤沢な資金があるから、失敗が繰り返されるのではないかとすら感じます。

深入りはしませんが、現状認識がちょっと違うようなと。

Posted by: 走ルンです | Saturday, October 11, 2014 at 08:27 AM

ご返事、ありがとうございます。

日比谷線の事ですが、個人的には"どちらでも無い"です。

ただ、東横線&伊勢崎線双方が"20メートル・4扉"が主流な中、ボタンの掛け違いから発生して取り残されている"現状のサイズ"が続く事が、余り良いとは思えないからです。

その意味で、

> その際18m車8連を20m車7連で置き換えるわけですから、
> 車両数が7/8になるわけで、その分保守費用が圧縮できます。

――は、ちと違うんでは無かろうか?……と思えただけでして。

無論、"どうなるか"は解りませんよ。
"直通休止"とて、"他系統の混在"による、異常時の混乱を最小限にとどめる目的もあるんでしょう。
車体のサイズが、"20メートル・4扉"で無い事で、ホームドアの設置が難くしている事情もあるんでしょう。

仰るように、"急ぐ"事は無いでしょうが、「伊勢崎線-日比谷線」との実現ですら、まだ先の話しだし、その意味ではどうなるのかな?――と、思えたわけでして。

そして、"経済"に関して言えば。
私は、ジョブスのような人物が、経済を変えるとは言ってませんが?
「何故、新しい発想を持つ新しい企業が、日本にて育ち難いか?技術を持ちながら、それを生かせないのか?」
――と、言いたいわけで。

その"要因"として、先に挙げていたような、
"持ち場の仕事&技術以外に対する疎さ、それに因る、発想の硬直化"
――では無かろうか?
そう、言いたいのです。

シャープなどの例を挙げていますが、確かに、経営トップの判断の誤りは重大と思います。
でも、それとて、"組織&発想の硬直化"が背景にあると思うし、実際、シャープの組織風土は"動きが遅い"と言われていたようです。

> 改善を重ねて状況に合わせて多様な対応ができる
> 優れた面を持っているわけで、
> 仰るようなアイデアの硬直化というのは、
> あれ?と思ってしまいます。

――ちと、誤解されてるみたいで……。
言い方が悪かったなら謝りますが、言いたいのは、
「セクショナリズムの弊害が、最悪な形で現れているのでは?」
――そこなんだと思います。

技術を持つ人間を使いこなせない風土は、何故生まれるか?
これは、"現場=ブルーカラー"と"経営&営業=ホワイトカラー"との間で意識に差がありすぎて、基礎教育自体も違っているから溝が出来易く、意思の疎通すら行えていないのでは?
それが、技術を持ちながら、"斬新な商品"を生み出せない状況を生んでいるんだと思います。

その意味では、企業トップの責任は重大だとは思いますが――それとて、しっくり来ない気持ちもあります。
学校教育で、その程度の人材が生み出される結果と言う側面もあるし、何より、
"大企業に入れれば、将来は安定"
――みたいな教育が続き、言い方は悪いけど"就職予備校"と化したことも、一つの要因では?
就職が、"技術"を生かすためでは無く"目的"と化していることも、大きな要因では?
ホワイトカラーの場合、それが顕著だと思います。

無論、走ルンですさんの仰ることも正しいとは思うし、私も、まだまだ不勉強ではあります。

ただ、"経済"に関して言うならさまざまな要因がある訳だし、法制度も、現状に合わない部分もたくさんあると思います。
ただ、"目の前の仕事のことに、全力を尽くす"体制&環境が、皮肉にも、"現場の現状が、抱えている欠点"を気づきにくくしているんでは無いでしょうか?
特に、ボトムアップ式に"情報"が上がらないとあっては。
それを、感じているのです。

いわゆる"アベノミクス"も、そんな中から生じてきたのでは無いでしょうか?それだけ、"現場&経営の体質が旧い"と言う事でもある訳ですから。
そもそも、"発生"が株価の上昇から発生した事からして"バブル的"とは思うし。

ただ、"アベノミクス"に反対&批判する人を見ていると、
安倍内閣の政策面ばかりに関心が行き、その発生要因である"現場&経営の体質が旧さ"に目が行かず、結果としてそれを守っている感じがするんですね。

そんな部分を感じる上で、"民主党の失敗"の記憶もあるから、余計に自民党が支持されてしまう――そんな構図があるのを、考えて欲しい気はします。

長くなりましたが、それでは、またです。

Posted by: Masaya | Sunday, October 12, 2014 at 08:14 AM

勘違いがあったようで、大変失礼いたしました。日比谷線の問題に関しては、これ以上のコメントは不要と判断し控えます。

で、後段の話ですが、技術もあって人材の質も高い日本で、新しい発想が生まれない、総合力が活かせないのはなぜかという設問として述べます。大まかに言えばやはりマネジメントの問題なんです。

組織の硬直性は組織をオルガナイズする者の側の問題であって、組織の成員の責任に帰すのはおかしいです。逆に内部統制だコンプライアンスだといって手続きを複雑に煩雑にする傾向が強く、目先の事務処理に追われて周りが見えなくなっているという方が実態に近いと考えます。マネージャーが現場を信用していないということですね。

こんな状況で新しい提案をして出る杭になって自ら打たれる奇特な人が出てこないのは当然です。ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏の会社との対立は、銭金の問題というよりも、研究現場に余計な干渉をして邪魔した二代目社長とのトラブルということであって、日本企業では珍しくもない話ですが、それと闘って研究者としての筋を通したことが受賞につながっているわけですが、たいていはこうなる前に潰されて終わりですからね。

逆にips細胞で生命科学に注目が集まりノーベル賞受賞で事後的に研究費が増えた結果、STAP細胞論文のような研究不正が出てくるというように、どうしようもない状況です。研究予算自体が少ないとか、成果主義ですぐ結果を求められるとかでこうなっているわけで、こういった仕組みを改めるのは簡単ではないでしょう。

話を経済に戻しますが、私自身はアベノミクス以前からリフレは国民経済に深刻なダメージを与えるという立場から議論を重ねてきましたから、昨今の経済の変調は最初から見えていましたし、例えば円安になっても輸出が増えていないとか、異次元緩和で逆に銀行融資残高が減って信用収縮が起きているとか、そもそも円安と株価上昇は野田政権末期に起きていて、アベノミクスや日銀の異次元緩和とは無関係とか、メディアがあまり取り上げない事実を指摘しているのであって、別にあら捜ししているわけではありません。当然のごとく起こっている事実を公開情報の範囲内で明らかにしているだけです。現状のおかしさに気付く人が少しでも増えればと思っております。

Posted by: 走ルンです | Sunday, October 12, 2014 at 01:38 PM

ご返事、ありがとうございます。

> 組織の硬直性は組織をオルガナイズする者の側の問題

――これもまた、難しいと思いますよ。
と言うのは、"経営者に適さない人物"が、何故幹部にまで昇進し、経営を司る立場になるのか――そこでは無いでしょうか?

日本の場合、"社員からの内部昇進"が多く、結果として、"身内のしきたり"に甘い体質が生まれてしまうのでは?

無論、内部昇進の全てが悪いとは言いません。
でも、"受験競争→終身雇用"の流れがある中で、"就職=人生のゴール"とみなされる傾向が、高度成長時代から今まで続いてきたことで、"人材の質"が下がった側面を持つのでは無いでしょうか?

あと、中村修二さん。

中村氏の"発明"が、日亜にとっては利益に繋がった訳ですから、"開発中"は邪魔をしておいて、それが商品化されて利益をもたらしたら"自分のもの"と吹聴&自慢している――そんな有様を見せ付けられるのが我慢ならないんだろうと思います。

更に、走ルンですさんが仰っるように、"出るくいは、打たれる"と言う側面もあるでしょう。

なので、"筋を通す"のは認めるけれど、今一つ、彼の発言から、"気になること"があります。

それは、中村氏は、問題の"背後関係&事情"を察しないまま、
「当たり前の事が、何故できない」
――と、言い切る所があると思える事です。

中村氏からすれば、あえて厳しく言う事で"現場の奮起"を促しているのかも知れません。

ですが、私から見れば、
「逆に、現場がひるみはしないか?」
……と、心配になるのです。

何故なら、"中村氏ほどの器用さ"を、誰でも持っている訳では無いからで、中村氏の行動が、他の日亜技術者のレベルアップに繋がって行ったなら、"同僚からの支持"も得られたのでは?その"フォロー"に欠落していた気がするのです。
つまり、"日比谷線の、規格の禍根"に似て、"ボタンの掛け違い"の要素も感じるのです。

無論、私も、中村氏の行動と結果は賞賛しています。
ですが、一言、こう言いたい。

「一流になるには自分の力で出来る。でも、"超一流"を目指すには、協力者が要る」

……と。

中村氏は、
「"純粋&器用すぎた"のが、仇になったのでは?」
とも思います。
"正直"なのは良いけれど、それが仇になってしまっては逆効果です。
その結果、"協力者"が現れにくくしてしまい、"孤立"を深めてしまった側面もあるのでは?
そこが、勿体無いんですよね。

私は、中村氏は、一歩間違えたら、竹原信一さんに通じる――と、感じています。

阿久根市市長だった竹原さんですが、市の公務員の実態を暴いたのは良かったけれど、今一つ"戦略"に欠いていたと思う。

"専決処分"の連発から議会をも敵に回すは、そこから支持者も退いてしまうは――その結果、"付け入る隙"を生んでしまい、リコール運動が起こされた挙句、落選して失職してしまった。

私も、彼の"目指す目標"は正しいと思うのですが、その実践の仕方が稚拙すぎた。
"改革"を"早急"に進めたかったんでしょうが、もっとやり方があったと思う。
そこが、正直言って、歯がゆく感じていますね。
中村氏にも、これと同じ"匂い"を感じているのです。

そして、経済に関しては。

「アベノミクス以前からリフレは国民経済に深刻なダメージを与える」
……それも、理解はしています。
ですが、"今の現状"を、どう見てるのか?

先に挙げたように、"民主党への失望"もあろうし、同時に、
"リフレに頼るような、旧い体質の組織&企業が、それだけ多い証拠"
――でもある為では?
しかも、そう言う会社ほど、"受験戦争→終身雇用"で横滑りする形で社会に出た様な人が幹部に昇進するケースが多い。

しかも、"受験戦争→終身雇用"の人生設計は、教育費がかかり易い測面も抱えています。
今叫ばれる"教育格差"とて、突き詰めれば"受験戦争に適応するか否か"であるなら、何とも中身の無い競争をしていることになるのでは?

――こんな状況ならば、シャープと言い日亜と言い、"そういう経営者"が多くなるのは、ある意味自然ですよね。

なら、そんな"悪循環"を、どう断ち切っていくべきか?
――で無いと、"お金が掛かり過ぎる社会"であるからこそ、"リフレに頼りきる社会"でいると思うし、そんな中からこそ、アベノミクスが結果として"支持"を集める状況を生んでしまっている――そんな事を、感じているのです。

――私が、走ルンですさんの発言に"物足りなさ"を感じるのは、そこなんですね。
"旧い体質を抱えた会社が多い現状"を、どう変えて行くのか――それが最大のテーマだと思うのです。
"果てしない"とも思うけれど、"これだけの背景"がアベノミクスにあることも、考えて欲しい――と、言いたいのです。

長くなりましたが、それでは、またです。

Posted by: Masaya | Sunday, October 12, 2014 at 09:33 PM

Masayaさんのコメントの意味がやっと理解できました。仰りたいことはわかりますしほぼ同意できます。

組織論の部分ですが、仰るように不適格者が経営者として内部昇格するというのは、その通りなんですが、今はだいぶ事情が変わってきています。というか、この仕組みを支えてきた日本的雇用慣行としての終身雇用制や年功賃金が崩れてきているというのがあります。昔のように「いい会社」に入ったから一生安泰ではなくなりました。

しかし終身雇用も年功賃金も法規制によるものではなく、あくまでも法によらない雇用慣行ですから、法改正すれば変えられる性格のものでもありません。その意味で裁量労働制8ホワイトカラーエグゼンプション)の議論など、推進派も反対派も見当違いの議論を繰り返していますが、本来は当事者である労使間で合意すればできることであって、実際日産自動車や日立製作所では終身雇用も年功賃金も廃止されてます。

対立関係のある労使間の合意ですから、当然合意までには時間もかかりますし、意図したとおりの結果になるとは限らないわけで、それができないダメ経営者が国に泣き付いているという構図かと思います。こんな企業の言い分を聞いていては、国が衰退するばかりですが、どうせグローバル競争環境の中で淘汰されるならば、暫しの我慢かもしれません。またそんな会社は確実にブラック化しますから、いずれ従業員に見限られるかも。すき家予備軍ですね。

というわけで、目先お先真っ暗感はありますが、これだけ変化の激しい時代ですから、案外妥当な着地点が見いだせるかもしれません。

ただ巻き込まれる方はたまりませんから、個人として見極める目を養い、したたかに生き抜くこともまた重要です。その意味では必ずしも超一流になる必要はないですし、仲間を頼むのが必ずしもベストチョイスとは限らないとは言えます。

いすれにしても、大きすぎる問題ですから、そうすっきりとした回答が得られるというわけでもないでしょう。せめて気づき、それを共有するというところが大事かなと思います。

Posted by: 走ルンです | Monday, October 13, 2014 at 05:57 PM

ご返事、感謝します。
趣旨を理解していただいて、ありがたいです。
"やっと"とあるあたり、私も、言葉がなってない事を、お詫びします。

さて、

> 裁量労働制8ホワイトカラーエグゼンプション)の議論など、
> 推進派も反対派も見当違いの議論を繰り返しています

――ここだと思うんですよねぇ。
これは、"幼保一元化"の噛み合わなさとも一致しますが――出発点が一致しないのだから、考えれば納得なのですが!

仰る様に"慣行"が絡む問題は多いし、しかも、"慣行=習慣"だから、やっている仕事の"専門"が違えば考え方だって違うから、噛み合わせが無いまま、時間ばかりが過ぎていく――そんな構図が続く事が、歯がゆくて成りません。

このブログでは、"書評"もありますが。
藻谷浩介さんの、『藻谷 浩介: 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』を取り上げていますが、私は、半分までしか同意は出来ないですね。

何故なら、藻谷さんの仰ることは、"ハード"の発想だから。
「何故、東京に人が集まるのか」と言う問いかけに欠けている気がするのです。
"人を、惹き付ける要素"を、如何にして整えていくべきか――"ハード"と並行して"ソフト"を生み出して発信して行く体制作りの整備も、並行して求められると思うのです。

その、"ソフト"のモデルと成りうる一例を挙げれば、個人的には、『水曜どうでしょう』の大ブレイクがヒントになろうか?――と、考えています。

『水曜どうでしょう』とは、HTB・北海道テレビが製作するバラエティー番組で、その内容の斬新さと、製作スタイルの真新しさから、各地の地方テレビ局やキー局からも注目を浴び、かつ、多くのファンを獲得しています。

『どうでしょう』の意義は、
「地方の番組でも、全国区の人気番組が作れる」
――と言う事であり、地方のテレビ局の番組制作に刺激を与えた事だと思います。

"たかがテレビ"と馬鹿にしてはだめですよ。
"自前のテレビ番組を作り、放送する"と言う行為は、地域に直結することであり、それが他所で知られれば、その地域に人をひきつける要素になるかもしれないためです。

実際、HTBの本社がある南平岸の、その周囲にある平岸高台公園に脚を運ぶ人は多いですから。

そして、『どうでしょう』のディレクターである藤村忠寿さんは、こんな事を仰っています。

抜粋ですが――


盛岡に住む若者と対談のようなこともしました。

帽子屋の男、藍染をやっている男、ほとんどプータローでDJやってる男、ライブハウスを開いた男、そしてカフェをやってる女性。

何人かは東京へ出て、盛岡に戻って来たそうだ。

「今、東京から逃げてきたって言ったけど、本当にそう思ってる?」
「うーん、どうだろ」
「東京じゃなくて、盛岡の方が好きだから戻って来ただけなんだろ?」
「本当は、そうですね」
「『逃げてきた』っていうのは、世間的にそういう言い方が一般的だから、自分もつい言っちゃったんじゃないの?」
「まぁ、確かに」

なぜか今でも東京から戻ってくると、何かに負けたような印象を持たれる。でも、例えば「盛岡で初めてライブハウスを開いた男」の話。オープン当時、人前で演奏できるバンドは、盛岡に9組しかいなかったそうだ。それが今、50組になった。彼がやったことは、東京でライブハウスをやるより、もしかしたら難しいことだったかもしれない。

「これから盛岡のために、みんなはどんなことをやっていけばいいと思う?」

司会の女性が聞いた。

「うーん・・・」

みんな口ごもった。彼らの気持ちを代弁した。

「おまえらはさぁ、何かのためにやってるとは思ってないもんね?だから答えられない」

答えたところで、多分「盛岡を少しでも元気にする」とか、そんな通り一遍の言葉しか出てこないだろう。どっかで聞いたフレーズを口にするだけだ。

でも、具体的に「盛岡で彼らがやるべきこと」はちゃんとある。

盛岡という田舎町で、彼らは何をすればいいのか?

「例えば、カフェと雑貨屋をやってる彼女。カフェや雑貨屋なんて、多分、ほとんどの女の子がやりたい仕事でしょ。誰でも一度はやってみたいと思ってる。それをあなたは、今やっているわけだ。だったら、あなたが盛岡ですべきことは、カフェをやりながら幸せに暮らすことでしょ。盛岡で雑貨屋とカフェをやりながら幸せに暮らす。それさえすればいい。東京の人は、そんなことされたら絶対にかなわない」

「なるほど・・・わかりやすい」

「あんたのお店、儲かってる?」
「ぜんぜん」
「でもいいじゃない。暮らしていければ」

別にカフェをやってない奥さん方だって同じ。盛岡で、岩手で、自然にあふれた環境の良い街で、幸せに暮らす。それさえできれば、誰もあなたたちにかなわない。そんなあなたに余裕があったら、チェーン店のファミレスではなく、盛岡でカフェをやってる彼女の店でお茶を飲む。メジャーのCDを買うのを1回やめて、盛岡のバンドのインディーズを一枚買ってみる。盛岡の若者が手を真っ青にして作ってる藍染のTシャツを1枚買ってみる。たったそれだけで、彼ら、彼女は幸せに暮らし、外にアピールしなくても、いつのまにか盛岡の文化が育っていく。

(『10月16日、週があけまして月曜日。藤村でございます。 - 水曜どうでしょうD陣日記アーカイブ』)
http://suidou.d-archives.info/2006/10/post-232.php

――ここなんだと思います。

これって、走ルンですさんの仰る、
"裁量労働制=ホワイトカラーエグゼンプションの、議論の噛み合わなさ"
と、よく似ている気がします。
――これも、"慣習"が絡む為でしょうが、変わるには、まだまだ時間がかかるんでしょうね。

考えてみれば、どれもこれも"慣習"が絡む問題ですから、"慣習"とは、普段は中々意識しない分、"着地点を見つけること"そのものに一苦労するものなのかも知れませんね。

でも、その分、考えること&アイデアも沢山ある訳だから、そこは、考えていくことに面白さを感じるかも――とも、不謹慎ながらも、感じています。

色々長くなりましたが、それでは、まだてす。

Posted by: Masaya | Monday, October 13, 2014 at 07:03 PM

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