« ラインのなやみ | Main | かがやきの電源 »

Sunday, March 15, 2015

ラインのまよい

すっかりライン好いておりますが^_^;。上野東京ライン開業を受けてのエントリーですが、本題に入る前に気になるニュースを。

メルケル首相の「慰安婦問題」発言、独側が否定  :日本経済新聞
ドイツのメルケル首相が来日し、朝日新聞社で講演を行い、民主党の岡田代表と会談して、自然エネルギーシフトや慰安婦問題で発言したと言われますが、特に後者の発言に関して政府が外交ルートで確認したということですが、眩暈がします。

公人たる現役宰相が外国の野党政治家との会談での発言内容に関して、政府批判のニュアンスがあれば内政干渉にもなりかねませんから、公式に認めるわけないのですが、同時に欧米で昨今の安倍政権の右傾化懸念が言われている中で、公人としてギリギリのニュアンスでの言及があっても不思議ではないんですが、それを気にして外交ルートで問い合わせる政府はひょっとしたら主権国家のプロトコルを理解してないんじゃないかと疑われます。

ことほど左様に公人は自らの言動に慎重であるべきで、言論の自由はある意味制限されるのは仕方ないのですが、選挙時のTBS報道番組で発言拒否した安倍首相が、衆院予算委での追及に「私の言論の自由だ」と答弁したように、そもそも公人としての自覚がないってことです。そんな首相にツッコミを入れるメディアはほぼ皆無で、むしろ元公人2人の発言に噛みつく日本のメディアって何者?

1人は小泉元首相の脱原発発言ですが、よく聞けば安禅や経済性で政府が嘘をついていて自分も騙されて、安全対策も不十分で放射性廃棄物の最終処分も決まらない中での再稼働推進が問題としているもので、国民目線ではごく常識的な発言ですが、政府は否定に追われています。

もう1人は鳩山元首相のクリミア訪問ですが、こちらは政府もメディアも批判のオンパレードで、「国益を損なう」とか「宇宙人、地球へ帰ってこい」とか、凡そ一私人に対する態度として異常です。発言自体は「ロシアとウクライナの両国間で平和的に解決すべき」という、NATO加盟国以外の国では多数派の見方をなぞっているだけで、至極まっとうなもので、NATO加盟国でもない日本の政府の対応やおそらくメディアコントロールされている国内世論の方が異常なんで、非難されるいわれはありません。

またNATO加盟国も一枚岩ではなく、ドイツは明らかに平和裏に事態を収束させようとしてますし、民間に目を向ければ米エクソン・モービルや英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルや日本の商社などがロシアの資源開発に深くコミットし、自動車メーカーは生産拠点を置くなどしており、新規投資は滞るとしても、これら仕掛かり中の案件が停止する事態には至っておりません。

ただ気になるのはロシアとウクライナを巡っては、解決に向かうと予想外の事件が起きるという不思議な状況があります。親EU派の野党指導者ユーシェンコ氏が毒を盛られ、顔に跡が残る無残な姿に共感を集め大統領に就任しますが、親EU派の内紛でティモシェンコ首相と対立したり、そのあおりで親ロ派のヤヌコビッチ氏が大統領に選ばれ、それでも世論に押されてロシアの理解を得ながらEU加盟を模索するも、右派セクターが仕掛けたと見られるクーデターまがいの政変で失脚など泥仕合です。加えてドイツの仲介で和平交渉が進んでいたタイミングでのマレーシア機撃墜事件もありました。親ロ派武装勢力の誤射という見方が主流ですが、ウクライナ軍の撃墜説もあり五里霧中という具合に、話し合いの機運が芽生えると不可解な事件が起きるという不幸なプロセスが続きます。

アメリカが一度は決めたシリア空爆を、反政府軍にテロリストがいるということでオバマ大統領が議会に諮るという行動で止め、その後ロシアの提案で毒ガス兵器の除去が決まりシリア政府も同意し、限定的ながら話し合い解決が見えたところでイスラム国(IS)の台頭という面倒な事態になり以下略というやはり不幸なプロセスですが、ここでもロシアとの話し合いの機運がしぼみます。

おそらくスノーデン事件が影響しているのではないかと思いますが、米NSAが同盟国のトップまで盗聴対象にしていたり、またイラク戦争の根拠とされたイラクの大量破壊兵器疑惑が嘘だったということもあって、同盟国内でもアメリカに単純に同調して良いのか迷いがあり、シリア空爆でやはり必要性を訴えながら議会で否決されて断念した英キャメロン首相の対応を見ても、以前ほどアメリカべったいではないですし、またロシアの強気の裏にスノーデン氏情報がある可能性もあり、アメリカも引くに引けなくなっている可能性があります。

こういう点を踏まえると、特段の利害が絡まない日本の立ち位置はもっと中立的で良いのですが、安倍政権は何を考えているのか、こっちの方が不可解です。そもそもクリミアは元々ロシアの固有の領土だったところで、ソビエト時代にウクライナ系住民を移住させてウクライナに編入されたものの、ロシア系住民が多く住民投票でロシアへの帰属を決めており、住民投票で帰属を決めることはウクライナ憲法でも認められており、手続き上は瑕疵はありません。固有の領土が政治的理由で移管されたという意味で、日本の北方領土とそっくりの構図です。ま、北方領土と絡めてロシア寄りになる必要はありませんが。

とまあ前置きが長くなりましたが、昨日野暮用で大宮まで出かけました。決して上野東京ラインの試乗でわありませぬ(汗)。大船駅改札の発車案内に並ぶ上野東京ラインの表示を見て改めて、そういえば昼間は基本東京行きがないことを実感しました。快速アーバンが上野折り返しのほかは高崎線/宇都宮線直通なんですが、旅客案内上はちょっと煩雑さがあります。思えば横須賀線は「総武線直通の千葉行き」といった案内ですから、合わせれば良いのに、上野東京ラインを強調した結果、わかりにくくなってしまっており、本末転倒です。

初日でもあり、車掌氏もフレーズが増えてやりにくそうです。思えば湘南新宿ラインは経由地が違うので、路線愛称を活用した案内に意味があるわけで、京成の北総ルートに成田スカイアクセスの愛称を与えたのと同じですが、取ってつけた上野東京ラインはむしろ混乱の元ではないかと危惧します。ま、ソフトの見直しは事後的に可能ですから、ぜひ見直してシンプルで分かりやすいやり方に変えてほしいですね。仮に見直されればE電以来ではありますが^_^;、当時のような柔軟性を示せるか、見ものです。常磐線に関しても品川延長で良いでしょう。

でも高崎線/宇都宮線側は約半数は上野折り返しが残り、常磐線も昼間は中電快速が品川乗り入れで朝夕ラッシュ時は上野止まりで通電快速がその逆というのも考えたなと思います。高価な交直両用車E531系をラッシュで品川に延ばせば運用がタイトになりますし、グリーン車とトイレの分定員輸送力が低下するという面からも合理的です。そのために田町区に松戸区のE231系を留置してラッシュに備えておりますが、松戸区といっても天王台の電留線に常駐するE231系を都心側にも置いておくのはやはり運用面でメリットがあります。加えて常磐線の折り返しが11番線ですから、常磐線上りから東海道線下りへは同一ホーム向かい側の12番線で乗り継げて便利です。日立と戸塚を行き来する日立関係者には便利です。

というわけで東京折り返しが基本無くなるわけですから、丸の内や大手町といった既存ビジネスゾーンの利便性は低下しますが、ある意味そこを犠牲にして上野や品川を高く売る戦略とすれば、JR東日本が上野東京ラインに入れ込む理由もわかります。ケイキュウカッコカリもありますし(笑)、上野東京ラインと上野を強調したネーミングも、東上線と呼ばれたくなかった訳じゃないと(笑)。上野に本社を置く東京メトロは思わぬ漁夫の利?^_^;

あと隠れた狙いは近距離の新幹線需要の代替でしょうか。既に指定席を確保して湘南新宿ラインで大宮から新幹線という利用が一定数見られますが、東海道線がらとりあえず大宮へ向かう列車本数がこれだけ増えれば、北海道新幹線開業を睨んだターミナル分散策としての新幹線大宮折り返しが現実味を帯びます。これらを考えるとJR東日本がテンパったのも無理ないのかも。でも案内方法は見直せよ。

|

« ラインのなやみ | Main | かがやきの電源 »

JR」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

大手私鉄」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

都市交通」カテゴリの記事

都市間高速鉄道」カテゴリの記事

鉄道」カテゴリの記事

Comments

昨日「着席サービス」(全指定ともいう)のときわに水戸から
乗りました。行きはバスだったんですが水戸駅の様子を見ておこうと
通ったら予想通り?大混乱。 
そもそもフレッシュひたちはもともと自由席主体でそれなりに気軽に
使いやすかったのですが、スーパーひたちと同じ車両になり
一気に自由席が減り。指定席ガラガラ、自由席満杯という光景を
どれほど見た事か。
そしてこの全指定化ですが、しばらく混乱しそうですね。東京、品川
乗り入れよりも実害が・・・
乗っててあのランプの意味がようやく分かりました。あれは乗客向け
じゃなくて、検札向けなんですね。要は赤に座っている輩は特急券を
持っていない可能性がある要注意人物なんですな。

Posted by: 自称国際派 | Monday, March 16, 2015 at 11:33 PM

コメントありがとうございます。

ひたち/ときわの着席サービスに関する混乱ですが、尾を引きそうですね。多分座席指定のないBグリーンのシステムをあまり考えずに転用した結果なんでしょう。ご指摘のように乗客より乗務員のサポートに偏ったシステムのようですね。

この辺はJR東日本としても在来線の近郊特急の存在意義が揺らいでいる中で打ち出されていて、攻めの姿勢は大いに結構なんですが、乗客側の視点を大事にしてほしいですね。

Bグリーンでも車掌に申し出ればグリーン車から退去する条件で未利用証明を受け着駅で払い戻しされるので、実質ぎりぎりですが着席サービスとしての機能もあるのですが、ほとんど知られていません。これらも含めてわかりやすいサービス体系に整理してほしいですね。

Posted by: 走ルンです | Wednesday, March 18, 2015 at 11:51 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50724/61285232

Listed below are links to weblogs that reference ラインのまよい:

« ラインのなやみ | Main | かがやきの電源 »