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Sunday, May 08, 2016

壊れかけの Nation

鼻グジュグジュ状態で書いたエントリーをなぞる安倍首相。

財政出動 協調に壁 首相欧州歴訪終了、独英と温度差  :日本経済新聞
ホントわかりやすいけど、独英首相にクギを刺された格好です。ロシアのプーチン大統領との会談も成果は出ず、結局何しに行ったの?プーチン大統領は安倍首相訪ロの4日前に北方四島を含む極東振興のための土地「分与法」の署名し、返す気さらさらないところを見せております。日本のメディアはガン無視ですが。それでもプーチン大統領が安倍首相に会うのは金づるだから?

まだ震災も収束の気配はないし、保育園の待機児童問題も解決の道筋が見えない中での外遊で成果なし。内緒ですが伊勢志摩サミット開催が決まって伊勢志摩地区のホテルが閑古鳥とか。早々観光客が自粛したそうな。テロ警戒で警備も大変だし、サミットで手を上げるところなくなるかも。

待機児童問題が解決しないのは、構造問題があり、解決は困難です。具体的に言えば、待機児童問題が表面化しているのは専ら都市部であって、農村部などでは見られないですが、理由は単純で、都市部に雇用が偏っており、それだけ女性の労働力率が高くなるわけで、都市部に需要が集まるわけです。加えて重要なのが、保育士は今でこそ男性もいますが、女性が多く、故に本人の妊娠・出産を機に退職となります。保育士の低待遇が問題視されてますが、表向き退職理由のトップは妊娠・出産です。そしてそれゆえ賃金が上がらず、また育児後の復職も難しくなるわけです。所謂キャリアの中断が避けられず、それを口実とした低賃金ということですね。単純に賃金上げて解決とはならないわけです。日本の性差別の根は深いです。同時に少子化対策が労働力不足と競合するという点は既に指摘しています。この政権は安保や改憲には熱心でも、国民が直面する問題の解決には興味なしです。

ニュースクリップを続けます。

トランプ氏、共和党候補指名確実に クルーズ氏撤退  :日本経済新聞
トランプ氏に関しては様々な論評がありますが、共和党の保守本流の崩壊と見るべきでしょう。常識的にはこれで民主党クリントン候補が大統領となる可能性が高くなったということは言えますが、エスタブリッシュに近いクリントン氏が若者に人気がないということで、若者のリベラル票はサンダース氏に流れており、格差拡大による不満がサンダース氏を善戦に導いた一方保守の共和党系ではトランプ氏がその役割を担っており、しかも他の有力候補をことごとく駆逐してしまったということですね。実はトランプ氏は差別的、排外的発言ばかりが取り上げられますが、富裕層への累進課税などリベラレル的な主張もしており、特に失業率の高い白人男性の若者層の支持を集めており、むしろ茶会党系のクルーズ氏の方がタカ派的だったり市場原理主義的だったりします。アメリカの保守派が示す処方箋に国民が懐疑的になりつつある一方、だからといってリベラルへは行けないで取り残された国民が多数いるということです。アメリカが壊れかけている?

実はイギリスのEU離脱問題も同様の火種があります。キャメロン首相自身は残留派といわれますが、党内や支持者からの突き上げでガス抜きを迫られての国民投票なんですが、パリやブリュッセルのテロ事件もあり、離脱派が勢いを増している状況です。保守派の分裂が意味するところは、先行きに対する国民の不安の反映と捉えると、実は深刻なのかもしれません。EU離脱論はイギリスに留まらず、最も恩恵を受けていると見られるドイツですら反EUの政治勢力が伸びています。グローバル化が行きつくところ、主権国家が主権を制限される局面が増えていることに対する不満と不安が背景にありそうです。ある意味改憲派が牛耳る日本の現政権もそんな流れの中に位置づけられるのかもしれません。「9条を守れ」しか言わない日本のリベラル陣営は本当に事態を理解していない。多分主権国家が資本主義と共に解体過程に入ったかも。壊れかけの Nation がキーワードかも。

もうちょい身近な話題。

バスと車衝突、母子死傷 福島・常磐道  :日本経済新聞
またしてもバス事故ですが、場所が問題です。福島第一原発事故で放射線空間染料が高く、全域が避難区域に指定されているエリアに開通させた高速道路で事故です。最悪なのは元々一般道と区分されたクローズドサーキットで、しかも2車線対面通行ですから、事故当時者に留まらず、足止めされた車も多数あるわけです。線量の高いエリアで長時間の足止めで、車内に留まって復旧を待つしかないわけです。車外へ出るよりはマシとはいえ、放射性核種を遮断するほど高性能なフィルターは車に備わっていないことは指摘しておきます。こういう事態を想定できていれば、常磐道の開通を急ぐ意味はあったのかどうか。自衛策としては近づかないことしかありません。事故は乗用車が反対車線に突っ込んだもので、バス側の原因ではないのはせめてもですが、該当の桜交通のバスは池袋発相馬行きの便ということで、運転手含め41名乗車ということですから、GW中でほぼ満席だったわけですね。高速バスにとっては稼ぎ時であるとともに、渋滞や不慣れなドライバーによるもらい事故のリスクもあり、厳しい現実を見せつけます。

そんな高速バス界隈の話題としては先月開業したバスタ新宿でしょう。新宿駅周辺19か所に分散していた高速バス乗り場が集約されたことで、乗客の利便性は高まりましたし、何よりバスの客扱いによる西口広場を中心とする道路渋滞とR20甲州街道のJR陸橋上の客待ちタクシーの車列の解消による効果もあり、渋滞解消には一定の効果が認められます。ま、上り車線中央のバスタ新宿右折路に迷い込んで進入路信号で強引に直進する困った一般車がちらほら。事故が心配です。

実はバスタ新宿の建設には道路予算が使われているのですが、R20甲州街道の国道整備事業という名目で渋滞解消は事業の目的になっております。それゆえJR・京王などの既存バス事業者に留まらず,WILLERなどの新免事業者まで収容する巨大バスターミナルが実現したわけです。バスターミナルと言えばバス事業者単独あるいは複数事業者の合弁事業が多かったのて、バスタ新宿はその意味で新しい整備手法ではあります。またJR新南口と一体で交通結節機能を重視している点も事業目的にうたわれております。ただこの点は課題もあります。

JRからなら新南口新南改札を出れば、2F-4F直通エスカレーターが目の前で、昇るとロビー入口というアクセスの良さですが、JR以外からは意外とアクセスしにくい位置関係にあります。特に小田急と京王からは悩ましいところ。小田急の場合は南口改札を出れば甲州街道を挟んで向かいの位置関係ながら、陸橋上に1箇所しかない横断歩道を渡るしかありません。サザンテラスへ渡るミロード橋も選択肢にはなりますが、結局階段でサザンテラスへ降りるしかありません。そしてシースルーのエスカレーターで3Fタクシーフロアへ出て折り返し、4Fへのエスカレーターへ乗り継ぐのですが、ロビーから遠いCエリアとDエリアの角に出て、狭い通路を辿ってロビーを目指すことになります。むしろJR連絡改札から中央東改札を出て地上へ上り、R20陸橋下からアクセスする方が楽かもしれません。

京王の場合は新線新宿出口2からR20陸橋上へ出るのが早いけれどわかりにくいですね。特に安田生命第二ビルにあった旧新宿高速バスターミナルと比べると、遠くなったことは間違いありません。で、ややこしいのは京王系の高速バスは到着便は旧ターミナルにほど近い26番ポールを使っていて、多客期の増発便では出発便もあるということで、案内上混乱が予想されます。そんな中リムジンバスは京王百貨店前(成田便)と安田生命第二ビル前(羽田便)のバス停を維持しており、空港アクセスバスという特殊性はあるものの、クレバーな対応です。

地下鉄の場合は新宿三丁目の方が物理的に近いのですが、案内上はタカシマヤを目指してということになりますから、慣れないと使いにくいかも。ま、不慣れな人の裏技はタクシー拾って「バスタ新宿」が吉。特に荷物のある時は有力な選択肢です。

乗客案内では予約分を含む発券の分かりにくさは指摘できます。ロビーの発券カウンターはハイウエイバス・ドットコム(京王系)、高速バスネット(JR系)、発車オーライネット(独立系)で窓口が分かれており、不慣れな人を迷わせます。さらにアクアライン系統など近距離路線は自由席で直接乗り場へと案内され乗車券発券はなし。ICカード利用可否も路線や事業者ごとにバラバラ。新免含む一部事業者では乗り場でチェックインでやはりロビーでの発券はなし。この辺は不慣れな人ほど迷うところですが、こういった縦割り体質はバス業界の業なのでしょうか。

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