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Sunday, May 08, 2022

大型連休終わったけど

前エントリーの続きのニュースです。

京王の最終黒字55億円、鉄道需要が回復 22年3月期:日本経済新聞
鉄道の需要が戻りつつありますが、コロナ前には及ばず、同時に運賃値上げ申請の検討を発表しております。申請されれば東急、近鉄に次ぐ3社目となりますが、京王は東急と並ぶ優良事業者でヤードスティックによる超過利潤を得られる立場ですが、逆に言えば標準運賃以下の運賃水準故に値上げが可能ということも言えます。他社が追随するかどうかは微妙です。

今年のGWは結構な人出だったようですが、それでも鉄道など公共交通への戻りはコロナ前の水準に達しておりません。逆に道路情報で渋滞が伝えられるように、マイカー利用が増えた可能性はあります。それでもガソリン高がブレーキになった可能性はありますし、人の移動が増えればコロナの感染拡大のリスクは増える訳で、実際地方での感染者数増加が見られる一方、東京など大都市圏の感染者数も高止まり状態です。終わらないコロナで心配した事態は免れたものの、この先どうなるかは油断できない状況は続きます。

米欧、長期戦へ重装備供与 ウクライナ東部防衛にらむ:日本経済新聞
日本のGWの間にもウクライナ情勢は変化しています。中立国のフィンランドとスウェーデンのNATO加盟やEUのロシア産石油禁輸など踏み込んだ動きが出てきておりますが、日本ではせいきゅや天然ガスの禁輸には踏み込めていません。その一方でこういう現実もあります。
ガソリン価格抑制、日本突出 市場ゆがみ構造転換に逆行:日本経済新聞
欧州諸国がガソリン高でもやせ我慢してロシア制裁に動く一方、日本では石油元売りへの補助金で価格形成に介入しており、結果的にGWの大渋滞を起こしている訳で、欧州同様のやせ我慢でウクライナを支援する発想はありません。加えて脱炭素加速の覚悟も背景にありますが、この点でも中途半端な日本です。

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