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Saturday, April 08, 2023

木から落ちたサル

ChatGPTが巷で話題ですが、所謂生成AIと呼ばれるテクノロジーで自然言語生成に特化したものですが、仮にこれで小説を書いたとして、著作権はどうなるかというと、AIはあくまでのツールですから、自ら著作権を主張することはない訳で、AIを使って生成した文章を公開した人に帰属するというのは理解できるでしょう。

機械学習で急速に能力を高めているとはいえ、コンテンツの中身に責任を追うのはあくまでも人ということですね。そして機械学習の元データはネット上の言語データからなる訳で、公開された言語データにはそれぞれ著作権者がいる訳で、生成された文章の内容によっては原著作者から剽窃や改ざんと見做される可能性もある訳ですが、公開する以上提訴のリスクはあるということになります。現実的には提訴する側の挙証責任のハードルはありますが。非公開の私的利用に留めるのが良いでしょう。加えてリクエスト側の個人情報も取得される訳ですから、そのリスクも意識しておくことが大事です。

昔サルにタイプライターを与えたら、確率は低いけどシェークスピアの作品を出力する可能性があるという話を聞いたことがありますが、サルに人格はない訳ですから、やはり著作権は主張できません。という訳で金融危機は核より怖いで取り上げた報道の政治的公平性を巡る問題ですが、総務省の行政文書が公開されたことで事実関係は明らかになり、法の支配を謳う国のウソが明らかになった訳ですが、現役閣僚の頸を採る話にすり替わってしまい、本質が曖昧になってしまったのは残念です。

その小西議員が不適切発言で叩かれてるんですが、叩いている人達がステレオタイプな集団心理が見えて正直サル山のサルに見えてしまいます。あ、勿論「サル」は差別語のニュアンスがありますので、公人である小西議員の発言は不適切なものではありますが、あくまでも私人としての感想です^_^;。そもそも人間は樹上生活から脱落して地上生活を強いられた弱いサルなんですが。

自然の恵みに抱かれた樹上生活を追われたが故に、狩りの獲物や天敵の猛獣を見るために直立二足歩行し、また狩りで獲物をしとめない限り空腹が続くことから体内に脂肪を蓄えるようになり、その結果寒さを凌ぐ毛皮を脱ぎ捨てて感覚器官としての皮膚を発達させ、それらの相乗効果で脳の発展が促され、その結果自然に働きかけることで効用(価値)を得る術を習得します。マルクス流に言えば労働ですね。故にどれだけ進化して自然言語処理の能力を得ても自らの生存に関わる価値を生まないAIに人格を定義できないのは自明です。

SVB破綻で始まった金融危機で足踏みが予想されるテック業界ですが、技術の進化が止まるということはない訳で、故にそのアップデートに人が付き合うこともまた避けられないところですが、そんな出来事が鉄道業界でも起きました。

なぜ? 「Suica」がサーバ型に移行する理由 25年近く稼働する“安全神話”の象徴に何が:ITmedia
Suicaの高速処理で安全性の高いローカル処理による分散型からセンターサーバ型への移行がJR東日本から発表され、一部から疑問の声も出ましたが、ブロードバンド通信の普及前で且つ機器類の性能も低かった時代に、改札機によるローカル処理で高速処理を実現する一方、それ故に取扱エリアの拡大が困難だったことから、処理のサーバ移行はそれが可能な環境が整ってきたということでもあり、サーバといってもクラウドですから、セキュリティやバックアップなど多重系の処理で回避するという意味もありますし、クラウドで実現したPayPayなどQRコード決済システムが普及してライバルが増えたことに対応する意味もあるでしょう。コロナ禍で鉄道の利用客減少ということもあり、関連事業としての強化策という側面もあると思います。

またその結果自動改札機のシンクライアント化でコストダウンにもなり地方線区への拡大も容易になります。特急指定券などの複雑なチケットや割引きっぷなどもデータをサーバに置いてアクセスキーとしてIDカード的な使い方も可能となり、今後のシステム拡張の余地もある訳で、新幹線改札もSuica1枚で通れるとか利便性も高まります。通信障害時の問題は自動改札開放で対応することで混乱を防ぐということも視野にあるでしょう。それらの総合判断ということですね。地上のサルは知恵を問われます。

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