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Saturday, May 17, 2025

鉄路的部落運転再開、いのちをつなぐ旅

鉄路的部落運休のお知らせで筆者救急搬送をお知らせいたしましたが、無事退院し平常運転の見通しとなりました。

経緯は先週5/12に突然の脈拍低下で心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患が疑われて救急搬送となりました。しかし原因は特定できず、症状は回復していて日帰りは可能だったんですが、原因がわからないと再発の恐れもあるので、敢えて検査のために入院したものの、着の身着のままでスマホの充電器も持ち合わせず、外部連絡手段確保のためスマホのバッテリー保護で思いがけずデジタルデドックスを強いられ5/15の退院まで続きました。

検査の結果は心臓には問題はなく、また各種検査で血糖値やコレステロール値なども問題なしで、緊張状態で脈拍が上がった後の副交感神経が働き過ぎた結果ということで、寧ろ現在の生活が健康上の問題がないことの証明になって大いに安心感を得て退院できました。しかし現代の医療現場のイノベーションは本当に目を見張るものがあって、医療スタッフの連携の見事さを見ることもできました。高齢者が多いことは確かですが、患者とのコミュニケーションが密で、かつて言われた病院が老人クラブになっているという印象はありません。あと高層階の病棟でトレインビューを楽しめました^_^;。

健康上の不安を抱えながら流されて無理をする日常はありがちですが、今回も一部仕事先にご迷惑をおかけしたものの、人知れず行き倒れて連絡もつかない状況よりも、コミュニケーションを取りつつ次善の策をという意味で危機管理の観点からも良かったと思います。そして6日間の入院費を含む医療費の自己負担は3万円弱で、5泊6日の旅行と考えれば決して高くないですし、日常を離れるという意味で旅の要素もあります。お陰でコンクラーベをリアルタイムで追えなかったけど^_^;。

健康で医療に接する機会がないと気づきませんが、日本の保健医療制度はやはり世界に誇れるものと実感します。勿論課題もあって人口集積地の首都圏だから地方の現実は違うというのも確かですし、コロナ禍で露呈した感染症に対する脆弱性などもありますが、コロナは寧ろ医療の問題というよりも医療周辺の利権が絡む政治の問題でしょう。そして制度が財政を圧迫していることも確かですが、それを高齢者のせいにして値切ろうとするのはおかしな話です*1。寧ろ労働力の主力の現役世代のウェルビーイング問題としても重要で、病気やけがで働けなくなれば収入を失い生活破綻しかねない一方、医療費が高ければ医療へのアクセスを逡巡してしまう。しかも査定にも響く*2。

てことで問題だらけの医療ですが、日本の保健医療制度が数々の医薬品や医療機器の開発に資金とデータを提供しているからこそ、本人負担を気にせず医療にアクセスできて高度医療の恩恵が受けられるのですから、多少仕事に穴をあけてもウェルビーイング向上は生産性を高めます。私の今回の検査入院の判断もそうした考え方を実践したもので、おかげでその恩恵に預かることできました。めったにないこととはいえ健康不安はストレスの元で生産性を下げます。それを銭金の問題で見ては本質を見誤ります。

鉄道趣味に限定せず敢えて時事問題を取り入れるスタイルにしているのはライフログとして読者に気付きを得てほしいからですし、医療と鉄道は共に日本が世界に誇る分野である一方、現実的には様々な課題を抱えている点も似ています。そして内需関連では数少ないイノベーションが見られる分野です。そんな中であれこれネタ探ししながら言葉を紡いでいのちをつなぐ旅を目指し平常運転を再開します。という訳で鉄分薄い運転再開でした^_^;・

*1金券政治の笑えない現実 鉄路的部落 高額療養費は患者の負担抑制こそ真の課題 安藤道人氏 - 日本経済新聞
*2大企業社員、健康保険料率9.34%で過去最高に 賃上げ効果薄れる - 日本経済新聞 会社員時代に仕事でケガして労災保険申請したら嫌な顔されたことが。保険料全額会社持ちの労災保険を使いたがらないのが企業の本音です。一方本人負担のある健康保険の保険料が高騰して賃上げ効果を削いでいるのも確かですが、Rぴさおちぁわれるよりマシなので、実はこの主張は企業側に有利に働きます。

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